ラグビーW杯で泣いた布巻、2・1レベスタで再出発

西日本スポーツ 大窪 正一

 スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズは2月1日のレベルズ(オーストラリア)戦(福岡・レベルファイブスタジアム)で参入5季目のスタートを切る。今季限りで除外され、トップリーグ(TL)とシーズンが重なるため有力選手の加入も限られる中、東福岡高出身のフランカー布巻峻介(27)が参戦を決断。昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会出場を最終選考で逃した男は、3年後のW杯を見据えている。

 宗像サニックスとNECのTL開幕戦があった12日のレベルファイブスタジアム。試合前に行われたトークショーで、布巻は「福岡の皆さんの力をもらいたい。足を運んでもらえるとありがたい」とサンウルブズ開幕戦への来場を呼びかけた。

 布巻は、W杯で活躍した熊本・荒尾高(現岱志高)出身のSH流大(サントリー)やWTB松島幸太朗(同)、福岡高出身のWTB福岡堅樹(パナソニック)らと同学年。福岡市のかしいヤングラガーズ時代から際だった存在感を見せていた。

 超高校級のバックスだった東福岡高時代に全国制覇。幼少時から福岡県内のライバルチームにいた福岡は「選手として化け物。僕たちは『布巻世代』だと思う」と話し、流も「昔から断トツ。常に輝いていて、刺激になった」と明かす。

 早大3年からFWのフランカーに転向した黄金世代のスターは、昨年のW杯出場を惜しくも逃した。それでも世界を沸かせた同学年の活躍はうれしかった。「メンバーから落ちた僕ですら、心から応援できるチームだった」と振り返る。

 W杯前哨戦のパシフィック・ネーションズカップではメンバー入りを逃しても給水係を務めた。W杯で日本が8強入りを決めたスコットランド戦はテレビ解説で会場入りし、試合後にグラウンドに行って歓喜の輪に加わり涙を見せたほどだ。

 日本代表で7キャップの布巻だが、フランカーはリーチ・マイケル(東芝)ら屈強な外国出身選手がそろう激戦区。「ちゃんと自分の中で負けを認めている。(W杯出場には)あのレベルまでいかないといけないと感じさせられた」と潔い。

 日本代表強化の柱だったサンウルブズは今季限りでSRを除外される苦境にあるが、布巻は「僕個人としてもチャレンジして成長できれば」と加入を決断。2023年のW杯フランス大会を見据え、日本代表への返り咲きを心に誓う。

 チームは現在、大分県別府市で合宿中。25日に北九州市のミクニワールドスタジアム北九州でプレシーズンマッチに臨んだ後、開幕戦に挑む。「僕の地元は福岡。福岡のみなさんの力をもらって気持ちの入ったプレーで勝ちにいきたい」。新たな挑戦が幕を開ける。 (大窪正一)

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