ソフトバンク内川が心変わり「とことんやる」 日の出から午後3時まで

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 “トライアスロン”で最年長首位打者へ! 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(37)が17日、宮崎県日向市で日の出とともに自主トレを公開した。早朝からの濃密トレはウエートトレーニングからランメニュー、それからのティー打撃を1セットとし、3回繰り返す“トライアスロン”に初挑戦。計1時間45分を打撃練習に割いたバットマンは、自身9年ぶり3度目でプロ野球史上最年長での首位打者奪還へ、変わらぬ思いを明かした。

 日の出時刻は午前7時15分。まだ薄暗い中、内川はお倉ケ浜総合公園(日向市)の屋内練習場に姿を現した。「体がフレッシュなうちに、やれることを全部やってやる」。ノックなどで体を温め、午前10時に足を進めたのはウエートルームだった。80キロのバーベルを担ぐと、スクワットをして股関節と臀部(でんぶ)周りに意識を集中。練習場に戻るとステップを確認しながら約50メートルをダッシュ。そこから、ようやくバットを握った。

 打撃フォームを撮影しながら20球のティー打撃。映像で入念にチェックしたかと思えば、再びバーベルを担いだ。このウエート系からラン系のトレーニング、そしてティー打撃というセットを3度繰り返す“トライアスロン”。3度目のティー打撃は打ち込む量を増やし、この3セットをやり遂げるのに1時間15分を費やした。

 昨季は打率2割5分6厘と低迷し「無意識にできていた部分がトレーニングをしないと動かせない」と感じていた。そのため、臀部や股関節周り、体幹を意識して刺激し、最大出力を求めている。

 “トライアスロン”終了後にはフリー打撃を計30分。今季取り入れる「すり足打法」から放たれる打球はほぼ左方向。持ち味である右への打球はわずかだった。「引きつけて逆方向に打っていたけど差し込まれて、スライス回転で逃げていく打球が多くなり、前で打とうとしたらボールの見極めができなくなった。だから、もっとバットを、ボールを(左へ)捕まえる方向に出してみようと思った。逆転の発想」

 感覚のズレがさらなるズレを生じさせる悪循環に陥っていたという。スイングの軌道を変え、引きつけながら引っ張る新たな捉え方を試みている。

 昨年12月にハワイで行われた名球会総会に現役で唯一参加し、先輩から口々に現役でいられる尊さを説かれた。「正直、ダメと思えば辞めていいと思っていたけど、とことんやってみようという気持ちになった」と心変わりした。

 目指すはいずれも36歳シーズンで首位打者になった1979年のミヤーン(大洋)、89年のクロマティ(巨人)、2008年のリック(楽天)を上回る、38歳シーズンでの戴冠。「そこ(首位打者)の目標を変える必要は全くない。周りからの評価は、僕には全然関係ない」。不振に苦しんだ過去3年からの“夜明け”を信じている。 (鎌田真一郎)

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