ソフトバンク千賀が投げ初めに込めた思い ソフト上野も激熱エール

西日本スポーツ 向吉 三郎 長浜 幸治

 日本を背負え!! 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(26)が、ソフトボール女子日本代表の上野由岐子投手(37)=ビックカメラ高崎=に強烈なエールを送られた。ともに東京五輪で金メダルが期待される野球とソフトボールの主力で、18日は福岡県内で行った合同自主トレを公開。初参加した巨人の菅野智之投手(30)とともに、2008年北京五輪で世界の頂点に立った鉄腕から「金メダル」の極意を吸収した。

■2020年「投げ初め」14球

 東京五輪で金メダルが期待されるソフトボールと野球。その中心となるべき3人の剛腕が並んだ。伝説の「上野の413球」で2008年北京五輪を制した上野、そして千賀と菅野。今夏の大舞台を見据え、17日には3人で「深い話」を交わしたという。

 千賀は鴻江寿治トレーナーが主宰する「鴻江スポーツアカデミー」の合同自主トレに、まだ育成選手だった12年に初参加。その時に上野と知り合った。「1年目のオフから僕の野球に対する姿勢を見ていただいた数少ない人」と明かす。

 球界を代表する右腕に成長した千賀に、上野も目を見張る。だからこそ、レジェンドは「日本を背負っていくというか、日本代表のエースとして地位を上げてほしい」と強烈なエールを送った。国を背負う重圧に耐えられると確信するからこそだ。

 今回の合同自主トレで、千賀は「金メダルの神髄」を伝授されたようだ。「上野さんの考え方は、野球界や周りの人と話をしていてもなかなか生まれてこない。高い意識で競技に取り組まれているからこそ」。14日から共に汗を流し、多くを吸収した。

 福岡県の久留米市野球場での合同自主トレ公開では「投げ初め」も行った。「力を入れて投げるのは今年初で不安があった」と言いながらも、捕手を座らせての14球は力強かった。「昨オフからやってきたことに継続して取り組めている」と口にした。

 初参加の菅野とも濃密な時間を過ごした。「今の球界でトップの投手であることは間違いない。見て学んで話もさせてもらった。(場に)いるだけで気持ちがひきしまる存在」。球界を代表する右腕2人が、世界の頂点へ立つための鍵を握ることは自覚している。

 4年連続日本一を目指すチームでは3年連続の開幕投手を狙う。「まずはレギュラーシーズンでいい投球をして、『五輪に選びたい』と思ってもらえるスタートを切りたい」。開幕からのスタートダッシュで弾みをつけ、五輪に臨む青写真を描く。

 東京五輪で千賀はどんな投球を披露できるか。競技は違うが、脳裏に描くのは上野の姿だ。「僕もあのレベルになれるようもっと精進しないといけない。もっと成長したいと思わせられる存在」。日本の命運を握る剛腕たちの活躍が期待される。 (長浜幸治)

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