ソフトバンク2年目右腕のグラブに珍言「世界遺産になりたい」真意は

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの2年目右腕、杉山一樹投手(22)が19日、昨季ルーキーながらチームトップの65試合に登板した同期の甲斐野央投手(23)に「挑戦状」をたたきつけた。かねて強いライバル心をむき出しにする1学年上の先輩に負けないように、現在は大きく縦に割れる新球カーブを習得中。投球の幅を広げて飛躍を誓う。

■静岡県出身193センチ

 千賀も認める逸材が1歳上の同期甲斐野に“宣戦布告”だ。「甲斐野さんの登板数から45試合くらい奪い取りたい」。杉山は千賀らとの合同自主トレがオフとなった19日、筑後のファーム施設で4日連続となるブルペン入り。立った捕手に約30球を投げた。「きょうは確認程度」としながらも、今季に懸ける思いは強い。

 新人だった昨年は自主トレ期間中からアピールに成功。甲斐野よりも目立つ存在だった。順調に進むかにみられたが、春季キャンプ中に右足首を捻挫。結局、1軍登板わずか2試合に終わった。「(甲斐野の)活躍はうれしいけど悔しさの方が大きい」。仲のいい同期だからこそ、負けたくない気持ちも膨らむ。

 合同自主トレをともにした千賀から「自分を超えた」と絶賛された右腕は、今年新調した試合用グラブに「世界遺産になりたい」と刺しゅう。「四字熟語だとなんか小難しいじゃないですか。それくらい大きな人間になりたいと思って」。新人だった昨年、社会人時代を過ごした三菱重工広島野球部の町田公二郎監督から送られた「牛一頭ぐらい食え」とのアドバイスを忘れぬよう「牛一頭」と刺しゅうし、周囲をざわつかせた。今回も杉山なりの決意表明だ。

■「大きな人間に」

 目標実現への秘密兵器は「富士山カーブ」だ。静岡県出身右腕にとって世界遺産と言えば、日本が誇る霊峰だ。習得を目指すカーブの軌道は見慣れた故郷の名山に重なる。去年から練習を重ねているが、実戦では試せていない。「緩急が使えれば、投球の幅が広がる」。カーブがあれば、最速155キロの直球がより効果的になる。

 合同自主トレでは投球の映像分析から千賀の助言などを受け、投球フォームを大きく改造。「肩肘の張りがなくなった」と手応えをつかむ。入団時に95キロだった体重は100キロまで増加。193センチ右腕が今年こそビッグな存在感を示す。 (長浜幸治)

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