ソフトバンク上林に危機感 好調時の体へ「結果出さないとクビ近い」

西日本スポーツ 山田 孝人

■筑後で自主トレ

 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(24)が「好調期ボディー」を維持して昨季の雪辱を果たすことを誓った。20日、福岡県筑後市のファーム施設を今年初めて訪れて自主トレ。このオフはこれまで蓄積させてきた体のデータから、月間打率3割を優に超えた時期をピックアップ。体脂肪率などを当時の数値に近づけて、体を常にキレキレ状態に保ち再び躍動する計画だ。

 精悍(せいかん)な顔つきと引き締まった体が、今シーズンに懸ける意気込みの表れだ。今年初めて筑後のファーム施設を訪れて自主トレを行った上林。昨年末は米ロサンゼルス、年明けからは鹿児島県鹿屋市で、精力的に肉体改造に励んでいた。「ベストのパフォーマンスが出せる体を目指している」と説明した。

 具体的には好調をキープしていた時期のボディーだ。数年前から1カ月に1度、体重や体脂肪率など体に関するあらゆる数値を測定して保存するデータを有効活用。「2017年の5月、18年なら6月。振り返った時に、その時期はしっかり結果が出ている。その状態に近づけていけたら」と見据えた。

 確かに17年5月は月間打率3割5分5厘で6本塁打、18年6月は同3割2分9厘で9本塁打と打ちまくっていた。走塁面でも手応えを感じていたという。現在の体脂肪率は13%まで落としているが、当時は11~12%程度で体重は83キロ前後。体脂肪は当時の数値に合わせて、体重は現在の筋肉量に合った数値を模索していく考えだ。

 好調時のキレのある体を維持することで、スピードを生かしたい狙いがある。新加入のバレンティングラシアル中村晃らライバルがひしめく外野陣の中で「本塁打を打つ選手はたくさんいる。スピードは自分の強み。安打を打ち、出塁してかえってくるのが仕事」と自身の持ち味を生かして、定位置争いを抜け出す覚悟だ。

 自主トレのため米国に滞在中だった昨年末は体調を崩していたこともあり、今季年俸の契約更改は球団と書面で交渉。球団が「会見のために来る必要はない」と判断し本人に通達したため、異例の形だが会見は行われなかった。1000万円ダウンの年俸6500万円(金額は推定)でサインしたことを明かし「会見はしたかったが、球団側からそういう指示を受けたので。ただ1年に1度しかないこと。自分としては年明けでも許されるならやりたかった」と心苦しく感じていた胸中も打ち明けた。

 昨年は右手甲への死球の影響もあり99試合の出場で打率1割9分4厘。不本意な1年の雪辱へ「そろそろちゃんとした結果を残さないとクビも近い。ファンの方にも忘れられていると思う。また思い出してもらえる1年にしたい」。悲壮な決意でプロ7年目に向かう。 (山田孝人)

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