ソフトバンク東浜 復活へ新球投入も きっかけは元同僚右腕

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 復活への新兵器! 福岡ソフトバンクの東浜巨投手(29)が21日、ナックルカーブの習得に乗り出したことを明かした。筑後のファーム施設でのトレーニング中に披露。人さし指を立てた握りから放たれるボールは直球に似た軌道から縦に変化する。大きな弧を描く従来のカーブとは曲がり方が異なり、操ることができれば投球の幅が広がる。昨年6月に受けた右肘手術からの復活途上ながら、新たな武器を手にマウンドへ戻るつもりだ。

■右肘手術から復活へ

 新人合同自主トレやリハビリ組の休養日。がらんとしたファーム施設の屋内練習場で、東浜は人知れず新境地を開拓しようとしていた。キャッチボールで肩が温まってくると、握りを変えた。人さし指を立てながら放たれたボールの軌道は縦に大きく割れる。ナックルカーブ。新たな球種に周囲はざわめいた。

 「トレーニングをしていて、目先を変えようと思って…」。その話しぶりは復活の過程での「遊び」のようでもあったが、想像以上に手応えを得ている。「ストライクを取れたり、打者が立ったときの反応が良かったりすれば考えようと思う」。右肘手術からの復活を果たすとき、マウンドに新たな武器として持ち合わせる可能性は十分にある。

 チームでナックルカーブの使い手は、先発ではバンデンハーク、救援では守護神の森らがいる。カーブを持ち球にする東浜は「カーブは上に抜けてから落ちるけど、ナックルカーブは真っすぐに近い軌道から落ちる。縦スラ(落ちるスライダー)みたいな」と違いを説明する。右打者の膝元に鋭く落ちるシンカーやカットボールを操る右腕にとって、他の球種と球速帯や曲がり方が違う球の習得は打者の目線を惑わせるのに非常に有効といえる。

 ヒントを得たのは昨年12月、沖縄でともに自主トレを行ったDeNAのサイド右腕、藤岡からだった。ソフトバンクの元チームメートとは投げ方も違うが、その有用性について語り合った。「自分の肘や手首の可動域で投げられるか分析しながら、工夫していこうと思う」。8年目のシーズンを前に新たな引き出しが増えそうな気配だ。

 昨年6月の右肘手術からは復活途上。キャンプインまでに複数回、座った捕手への投球を行う予定だ。先発枠争いは千賀を筆頭に昨季12勝の高橋礼、米メジャー通算54勝の新外国人ムーア、完全復活を期す和田や先発に挑戦する高橋純など激しさを増すばかり。「試合に投げられる状況でないと、争いに入れない」。焦ることはしないが、出遅れるわけにもいかない。2017年の最多勝右腕は、新兵器を携えサバイバルに挑む。 (鎌田真一郎)

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