ソフトバンク・サファテ、キャンプ全部参加 米国で工藤監督に熱望

西日本スポーツ

 「キング・オブ・クローザー」完全復活へ! 昨年6月に右股関節のリハビリのため米国に帰国した福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手(38)が、2月1日スタートの宮崎春季キャンプに初日から参加することが23日、分かった。過去には参加自体を免除されるなど「VIP待遇」を受けてきたが、フル参加は移籍1年目以来6年ぶり。昨年12月に米国を訪れた工藤公康監督(56)にも良好なリハビリ経過を報告した絶対的守護神が、並々ならぬ覚悟で復活を目指す。

 キャンプ途中からの参加が当然だったVIP右腕が、文字通り「1」から復活を目指す。サファテは2018年4月に右股関節を手術。昨年2月のキャンプで合流したが、状態が上がらず6月にリハビリなどのため米国へ帰国した。12月初めには投球練習を再開。その後に現地を訪れた工藤監督は、本人が春季キャンプ初日からの参加を熱望するほど、順調な経過報告を受けたことを明かした。

 「順調そうで何よりだった。本人は2月1日から行きたいということだった。『今はよくても、決して無理はしないでいいから』とは伝えた」

 工藤監督は昨年12月に米大リーグ関係者らと練習方法の意見交換などを行うために米国を訪れたが、もう一つの目的がサファテと会うことだった。本土へ移動する直前、日本一旅行先のハワイでは「内緒で行って驚かせる」と、あえてのサプライズ訪問でリハビリ中の助っ人を元気づけるプランを示唆。訪問時には、サファテが自身のインスタグラムで指揮官との笑顔の写真を公開した。

 慎重を期すため指揮官は途中合流でも問題ない旨を伝えたが、本人がキャンプインからの参加を決めたのは復活への並々ならぬ思いの表れだ。移籍1年目の14年こそ初日から参加も、翌年以降はその実績もあり第2、3クールから合流する独自調整が通例となった。17年にはプロ野球新記録の54セーブを挙げMVPも獲得。翌18年は春季キャンプの参加自体を免除された。

 そんなVIP右腕がフル参加で復活を目指す。不在中には、サファテを公私ともに慕っている森が18年に37セーブ、昨季も35セーブをマークするなど、代役から守護神としての立場を確立した。名球会入りの条件である通算250セーブまで残り16セーブに迫っている助っ人にも、現状では確約されているポジションはない。ただ、完全復活への強い思いを持つ本人だけでなく、指揮官もそれを待っている。

 日本一旅行中に工藤監督は「あいつ(森)にそんな心配はしないけど、250セーブがあるからといって譲るのだけはしてほしくはない」と、あくまでお互いが高いレベルで守護神の座を競い合うことを求める。その上で「状態のいい方に任せていくのも、一つの考え方としてはある」とダブルストッパー構想を頭に置いていることも示唆。森も6年連続で50試合以上に登板しているだけに、完全復活したサファテとの「W守護神」が完成すればこんなに心強いことはない。3年ぶりのリーグV奪回と4年連続日本一へ向けて「キング・オブ・クローザー」が宮崎の地から完全復活を目指す。

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