ソフトバンク工藤監督×ラグビー藤井強化委員長 主力を外す覚悟 福岡堅樹の引退撤回指令も

西日本スポーツ

 第65回西日本スポーツ賞の贈呈式後に福岡ソフトバンクの工藤監督と日本ラグビー協会の藤井強化委員長によるトークショーも行われた。司会はテレビ西日本の田久保尚英アナウンサー。

 -昨年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会とソフトバンクのポストシーズンが重なっていた。

 工藤「全部ではないけど(日本の戦いを)見させていただいた。すごいと思いました」

 藤井「(見てもらい)本当にありがたいです。(W杯で戦っている期間は)世間がどうなっているか(環境を)分からないようにしていたので、終わってからの反響に驚いた」

 -W杯のアイルランド戦。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)と話してリーチ主将を先発から外した。

 藤井「リーチの調子が上がっていなかった。キャプテンなので、後半のインパクトとして出すとすれば本人のプライドも保てると(助言した)。もしかしたらワンチームじゃなくなるかもしれない大きな決断だった。リーチも奮起して復活してくれた」

 -W杯直前に負傷した福岡選手をアイルランド戦で出場させた決断もあった。

 藤井「もう1試合休ませる予定だった。練習がすごく良かった。けが人が出たこともあったけど、いけるのではと。活躍してくれて良かった」

 -工藤監督も昨季のポストシーズンで松田宣選手を先発から外したり、内川選手にバントを指示したりした。選手起用の判断に悩んだのでは。

 工藤「松田君と内川君に関しては、正直もうこれで失敗したら(監督を)辞めてもいいと。すごく考えたし、コーチと話して決断した」

 -短期決戦の必勝法は。

 工藤「秘策はない。ないという言い方は変かもしれないが、コーチとしっかり話をする。グラウンドで選手と話をする。選手には常に準備(の大切さ)を伝えている」

 -情報共有、把握にも努めている。

 工藤「シーズンは(1軍に)29人の登録だが、29人だけで戦うことはない。2軍や育成で素晴らしい選手がいる中、成績を残した選手を評価するのは大事。周東選手のように一つに特化した選手というのは野球には大事」

 -その姿勢からラグビー日本代表が学べることは。

 藤井「今回の日本代表31人中5人が試合に出ていない。他の8強チームは全員使った。(全員を出せるレベルではなかったという)ここが課題。ラグビー界も総力戦で戦える状況にならないといけない」

 -SHの流選手が全試合スタメンだった。

 藤井「体は小さくて、ポテンシャルもそれほどでもないけど、頭が良くて他の選手を鼓舞する精神的な柱だった」

 -ジョセフHCからは福岡選手の引退撤回の説得を頼まれている。

 藤井「お医者さんはたくさんいるけど(福岡)堅樹は1人しかいないので。あの足の速さは(探しても)出てこない。スマートな人間で人生設計もしっかりしている。話をしていても(こちらが)恥ずかしくなるぐらいしっかりしている。尊敬もできる選手」

 -それぞれ新たな戦いが始まる。決意を。

 工藤「どこのチームもホークスを倒せと言っている。言っているからこそ勝ったときの価値も大きくなる。野球に対しての思い、勝つという思いはどこにも負けないつもりで1年やっていきたい」

 藤井「(2023年の)フランス(W杯)に観戦に行きたいという声を聞く。行くのはやめたと言われないように、しっかり準備して結果を残せるように一丸となっていきたい」

 -それぞれにエールを。

 藤井「何度もソフトバンクの優勝をうらやましく見ていた。また優勝していただいて、私たちもエネルギーに変えたい」

 工藤「ワンチームという言葉がどのスポーツにも当てはまり、ラグビーというスポーツはすごいなと改めて感じた。フランスW杯の成功を祈り、ベスト8以上にいけることを願っています」

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