ソフトバンク育成3年目の砂川、初日の即B組危機を「ぶっ飛ばす」
支配下登録まで突っ走る!! 福岡ソフトバンクの育成3年目、砂川リチャード内野手(20)が30日、初のA組(1軍)スタートとなった宮崎春季キャンプの「A組完走」を誓った。初日の2月1日は苦手の12分間走があり、結果次第では即B組(2軍)行きの可能性も。同じ沖縄出身の西武・山川に師事した今オフの自主トレで必死さも学んだ大砲候補が、まずは第一の難関を乗り越える。
必勝祈願に参加した大砲候補の表情は引き締まっていた。昨年末に台湾であったアジア・ウインターリーグでは本塁打、打点の2冠。育成3年目で初のA組スタートを勝ち取った砂川は「うれしいけど、プレッシャーの方が大きい。緊張しています」と口にした。
王球団会長が大きな期待を寄せる189センチ、112キロの巨漢。飛距離にも恵まれているが、これまではメンタル面が弱点だった。藤本3軍監督は「飛ばす力は柳田と同等」と潜在能力を認める一方で「精神力が課題。必死さが足りない」と指摘したこともあった。
転機は今オフに参加した西武・山川の沖縄自主トレだった。球界を代表する長距離砲の練習を間近で見ることができただけでなく、精神面の甘さにも気付かされた。練習では「ライバルを蹴落とすくらいの気持ちでやれ」と厳しい言葉でハッパを掛けられた。
夜の食事では「(相手のグラスが空の時は)次は何を飲みますか、って聞かないと。もっと視野を広く持て」と諭された。砂川と同様に高校卒業と同時に沖縄を離れ、現在の地位を築き上げた同郷の先輩の言葉は、支配下を目指す20歳にとって「金言」だった。
育成3年目の今季を「勝負の年」と位置づける。「沖縄人ってのんびりしてるじゃないですか。でも、それじゃ駄目。蹴落とすまではいかなくても、追い抜くつもりでやる」。宮崎春季キャンプをA組のまま「完走」できれば、念願の支配下に大きく近づく。
1日は難関の12分間走が待ち受ける。森ヘッドコーチは「(若手野手のノルマの)2850メートルをクリアしないと、即B組もある」と予告した。「とにかく気合を入れて、最初からぶっ飛ばす。支配下になることが山川さんへの恩返し」。苦手の長距離走をまずは全力で走り抜く。 (長浜幸治)




















