怒られ、イジって城島氏でソフトバンク空気一変「冗談抜きで」分析も

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(1日、宮崎・生目の杜運動公園)

 つかみはOK! 福岡ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が、宮崎春季キャンプ初日から現役時代も顔負けの存在感を発揮した。練習前の円陣で工藤公康監督(56)をイジって場を和ませ、雰囲気を一瞬で明るくするトークを披露。初日は技術指導や助言はなく練習を見守ったが、選手からの質問などは大歓迎の姿勢を強調。15年ぶりにチームに復帰し、早くも新風を吹き込んだレジェンドへの期待は高まるばかりだ。

 キャンプ初日の張り詰めた空気が一変した。練習開始直前の円陣。城島アドバイザーの第一声は“変化球”だった。「昔、ホークスで野球をやっていました。専門分野は魚釣りとマージャンです。何か聞きたいことがあれば聞いてください」。ユニークな自己紹介で円陣に笑顔が広がった。

 続けざまに「工藤監督は厳しい人。いじめられている人がいると思う」と際どい言葉を投げ込み、さらに「甲斐! いじめられているだろ?」と正捕手を指名。切れのいいトークで“インコース”を攻められた甲斐は「いいえ!」と答えるのがやっとだった。

 会心の笑みを浮かべた城島アドバイザーは「若い時は工藤さんにいじめられていました。甲斐、気持ちは分かるぞ」。さらに「後で一緒に悪口言おうな」とまとめ、コントのようなあいさつで和やかなムードを演出することに成功。いきなりの「指揮官イジり」のあいさつには、ある伏線があったことも明かした。

 「会長に怒られたので、その流れが工藤さんにいったんですよ」。球団が準備したジャージーが宿舎の部屋に用意されていたが、ジーンズ姿で球場入り。これを王球団会長からたしなめられたといい、グラウンドに出る前にしっかりジャージーに着替えていた。

 「43歳、なかなか怒られないでしょ」。監督と選手として薫陶を受けた王会長には頭が上がらないが、その“腹いせ”に現役時代にバッテリーを組んだ工藤監督をイジって、つかみはOK。これまでいなかったキャラクターだけに、チームに起こす“化学反応”にも無限の可能性が広がる。

 初日は主にメイン球場の三塁側で打撃練習を見守った。「魅力的な選手がいっぱいいて、冗談抜きで2、3チームつくれるくらいの戦力がそろっている。選手はおのずと手も抜かないし、活気につながっている」と分析。特打を行った育成の砂川には「体が大きいですし。長距離ヒッターというのは永遠のテーマ。楽しみですね」と期待した。

 選手への助言などは「自分からどうこうというのはないが、聞きに来る選手がいれば、自分が分かることは話す」と改めて強調。工藤監督も「バッテリーなんかはチャンスがあればいろんなことを聞いてほしい。選手にはいいきっかけになる」と期待した。日米で活躍したレジェンドは、常勝軍団に不可欠な存在となりそうだ。 (倉成孝史)

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 王球団会長(城島アドバイザーについて)「選手もいろいろ(話をして)きっかけにしてくれたらいい。彼は(キャンプ滞在の)時間が限られているからね。米国での経験もあるし、選手も聞きたいことはたくさんあると思うよ」

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