王会長「座っているより立っている方が楽」昼食以外無休キャンプイン

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 球春到来の言葉にふさわしい初日となった。宮崎でスタートしたホークスの春季キャンプ。今年は雲一つない快晴に恵まれ、さらに土曜日ということもあり、キャンプ地の生目の杜運動公園には2万人ものファンが来場した。

 「これだけ多くのファンに見られ、声を掛けてもらえると、選手はどんなきつい練習でも『よし、もう一丁』と頑張れるんだよ」

 そう言ってファンのありがたみを口にしたのは、王球団会長だ。自身もこの日がキャンプインということもあり「やっぱりね、この日(2月1日)はいくつになっても『さあ、一年が始まるぞ』という意味でワクワクするんだよ。今年は誰が出てくるかな?とかいろいろ考えるもんね」と今季への思いがあふれ出た。

 施設内を移動すると、あちこちから「王さ~ん」「王会長~」と声が飛ぶ。いまだに「王監督~」と声援を送るファンもいた。それら一つ一つに丁寧に返答する姿は、誰よりもファンを大切にする王会長らしい振る舞いだった。

 こんなこともあった。5歳くらいの女の子から一足早いバレンタインチョコを手渡された。「70歳くらい離れてる子からもらったよ。ひ孫みたいなもんか」と言って破顔。何をするにしても表情が生き生きしており、キャンプインが待ち遠しかった様子がひしひしと伝わってきた。

 いまやホークスキャンプ恒例となった初日の12分間走では「僕は苦しむ顔を見るのが好きなんだよ。サディストの気があるからね」と、冗談とも本気ともとれる言葉で周囲を笑いに包む一幕も。かと思えばメイン球場で若手のフリー打撃に見入るなど、昼食時間を除いてほぼ休むことなくキャンプ初日を終えた。

 昨年のキャンプ初日は「走る」ことがチームのテーマだったためか、自身も室内練習場で30メートルダッシュを5本こなし、周囲を驚かせた。一転、今年は体を激しく動かすことはなかったが、ほぼ“無休”でキャンプをスタート。「座っているより立っている方が楽なときもある」と言いつつも「初日からこんなに入れ込みすぎると明日に響くから、さあ、帰ろう」と笑って球場を後にした。今年5月で80歳になる王会長は、まだまだ健在だ。 (石田泰隆)

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