ソフトバンク育成砂川「狙って」場外弾発進 王会長から図書券

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(1日、宮崎・生目の杜運動公園)

 大砲候補が初日から場外弾!! 福岡ソフトバンクの育成3年目、砂川リチャード内野手(20)が、メイン球場でフリー打撃を行い、王球団会長が見守る中で左翼へ特大アーチを放って存在感を示した。苦手とする12分間走ではノルマに到達せず追試が課されることになったが、初日のB組(2軍)降格は何とか回避できた。初のA組(1軍)スタートを切った今キャンプ。とにかくバットでアピールする。

■初日からアピール

 「俺のパワーを見ろ!」と言わんばかりの特大弾だった。メイン球場で行われた砂川のフリー打撃のラスト1球。豪快なスイングから放たれた打球は両翼100メートルの左翼スタンド後方の木を越え、ランニングコースまで届いた。場外弾締め。ファンからは大きな拍手が送られた。

 「最後の1本はホームランを狙って打てた。打ち損じもあったけど全体的には良かった」。47スイングで柵越え10本、うち場外弾2本。自慢の怪力を見せた砂川は体重110キロを超える巨体を誇るように胸を張った。練習を見守った王球団会長も「(打球を)飛ばせるものを持っているよね。せっかく(A組に)上げたんだから、背番号を2桁(支配下)にしたいよね」とにんまり。支配下登録を目指す20歳にとって「御前弾」は最高のアピールだ。

 勇気を出しての「直訴」が実った。フリー打撃開始前、王会長に「バッティングを見てください」と申し出た。会長を見掛けて緊張を隠せなかった砂川に、平石打撃兼野手総合コーチが「どうせなら僕を見てくださいってお願いしてこいよ」と声を掛け、背中を押した。「結果的に良かった。感謝しています」と20歳は初々しい笑顔を見せた。

 昨年の春季キャンプで砂川を直接指導するなど期待をかけている王会長からこの日、プレゼントがあった。「いろんな分野で成功した人の本を読むのはためになる」という言葉とともに渡されたのは図書券。砂川は「王会長の本をたくさん読みたい」と、さらなる励みにするつもりだ。

 午前中には苦手とする12分間走でスタートから飛ばしたが2400メートルに終わった。ノルマの2850メートルに達しなかったときには即B組降格を示唆していた森ヘッドコーチは「やる気は買ってやる。追試やな」と判断を延期。その後に豪打が飛び出した。「何とかノルマに届くよう頑張るしかない」。打力を首脳陣にアピールするため、A組にしがみつく。 (長浜幸治)

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