柳田に小久保氏「レギュラーで名を残すにはリミット。次はない」/復刻

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 14年2月6日は侍ジャパン小久保監督がキャンプ視察。球団のレジェンドOBとして、後継者・柳田に手厳しいエールを送りました(年齢などは当時)。

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 激辛エールに発奮! 柳田悠岐外野手(25)が、レギュラー奪取を強く誓った。侍ジャパンの小久保監督がこの日の練習を視察。「今年レギュラーを取らなかったら先はない」と、ハッパをかけられた。「後継者」に指名されるなど同監督からは大きな期待をかけられているが、昨季は故障離脱などもあり11本塁打で打ち止め。今季こそ定位置を勝ち取り、侍ジャパン定着も狙う。

 師匠から受けた強烈なげきに、燃えないはずがない。小久保監督の発言を報道陣から伝え聞くと、柳田の表情がキリッと引き締まった。「ズルしてでも(レギュラーを)取ります。まずはレギュラーを取らないと」。今季は外野でもDHでも激しいサバイバルが展開されていくだけに、定位置奪取に並々ならぬ決意を見せた。

 第2クール初日のこの日は室内練習場で、小久保監督が見守る中、フリー打撃などを行った。同監督は「(柳田は)大学を出て4年目。レギュラーで名を残すにはリミット。(レギュラーを)取らない限り次のステップはないでしょうね」と発言。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見据えた日本代表入りはもちろん、今季の成績が今後の野球人生を大きく左右するとプレッシャーをかけられた。

 高い能力を認められているからこその厳しい言葉だ。小久保監督が現役引退した2012年のシーズン終了後、「俺はホームランで生きてきた。後を託せるやつはあいつしかおらん」と「後継者」に指名されている。

 12年に5本塁打を放ち「キャプテン賞」として数十万円する高級時計を贈られた。13年シーズンで「20本打たなかったら没収」と言いわたされたが、昨季は11本塁打。5月に右鼠径(そけい)リンパ節炎、6月は右肩腱板(けんばん)損傷、9月は右すね蜂窩(ほうか)織炎と故障や病気に泣かされたことも原因の一つだった。「(今季)30本打ったら許したる」。時計没収には猶予を与えられたが、この日は「痛みに強くなってほしい」と注文をつけられた。

 言葉の意味を柳田は痛いほど理解している。1人暮らしということもあり、これまでは好きなものだけを食べてきたが、オフからは1日3食野菜を摂取。1月には今宮とともに氷点下の川で水を浴びる「寒行」も行い、心も鍛えた。「(小久保監督に)期待していただいているのはありがたいです。3年後には(日本代表に)入れるように頑張りたい」。言葉ではなく、バットでその期待に応えていく。(倉成孝史)

(2014年2月7日付、西日本スポーツより)

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