摂津正氏に聞く「2年目のジンクス」昨季ブレーク高橋礼、甲斐野の今季は?

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 第1クールは4日間とも天候に恵まれて、順調に練習メニューが消化されたようだ。今年5月に80歳を迎える王球団会長も元気いっぱいの様子で、この日もウオーターバッグ(水の入った器具)を手に、選手同様の体幹強化に励んでいた。

 城島フィーバーにも沸いた第1クールだったが、一方で離脱者が複数いたことも事実だ。エース千賀が右ふくらはぎの張りで初日から別メニュー調整になると、その後も新人海野、椎野、田中とA組(1軍)の選手が次々とリハビリ組行き。故障はつきものだが、故障禍に苦しんだ昨季のこともあるだけに少々不安だ。

 そんな心配をしていると、摂津正氏に出くわした。2018年限りで現役を引退した摂津氏。この日はキャンプ取材ということで球場を訪問していた。「一緒に見ましょうよ」。そう声を掛けられたものだから、施設内を歩いて回った。

 ブルペンに足を運ぶと、昨年大ブレークした高橋礼と甲斐野が横並びで投げていた。2年目だった高橋礼はプロ初勝利を含む12勝を挙げて新人王を獲得。今季は真価を問われる。甲斐野も新人ながら65試合に登板し、2勝(5敗)、8セーブ、26ホールドと新人王級の働きで、チームの3年連続日本一に貢献していた。

 そうなると気になるのが、この世界でよく耳にする「2年目のジンクス」についてだ。周知の通り、沢村賞右腕の摂津氏はプロ1年目に球団新記録(当時)となる70試合に登板し、39ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。新人王にも選出されるなど2人にとっては偉大な先輩の一人にあたる。

 摂津氏は翌年も42ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手に輝くなど「2年目のジンクス」とは無縁だった。そんな摂津氏に2人への助言でもあればと思い聞いてみると、実にシンプルな答えが返ってきた。

 「2年目のジンクスなんて、あると思っている人にはあるし、ないと思っている人にはない」とした上で「自分はよく『飛ばしすぎるな』『しっかり疲労を抜け』と言われたけど、投げてつくるタイプだったので投げまくった。大事なのは自分をよく知ることじゃないかな」と結んだ。経験豊富な男の言葉は、重みと、説得力がある。 (石田泰隆)

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