進化続けるソフトバンク高橋礼 投げる、休む、また投げる…独特練習の狙いとは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(4日、宮崎・生目の杜運動公園)

 「西武キラー」の進化に戦々恐々! 福岡ソフトバンクの高橋礼投手(24)が、宮崎春季キャンプ3度目のブルペンで初の「インターバル投球練習」にチャレンジした。昨季12勝ながら、完投がなかったサブマリンは先発完投型への進化を模索中。4日は実戦のイニング間を想定し、15球をめどに休憩を挟んで73球を投げた。その姿に、昨季は4勝を献上した西武のスコアラーは早くも警戒を強めた。

■スタミナ強化

 初日の12分間走など、体力強化メニューが多く組み込まれた第1クール最終日の4日。高橋礼は明確な狙いとともに、2日連続のブルペンに入った。「体が疲れている状態で、どこまでできるのか」。早くも3度目のブルペンでチャレンジしたいことがあった。

 12勝の昨季はスピードアップ賞を受賞したサブマリンは、脈拍を上げるために通常より速いテンポで投球練習を開始。そして10球で中断すると、1分後に再開した。その後は15球をめどに数分間の休憩を挟み、最終的に計73球。全ては実戦を意識したものだった。

 初披露した「インターバル投球練習」の後、高橋礼は「すごい良いピッチングができた」と手応えを口にした。全ては先発完投型へ進化するための取り組み。実戦のイニング間を想定した休憩では「試合でも緊迫すると呼吸が浅くなる」と深呼吸を意識した。

 東京五輪代表候補にも挙がる3年目のシーズンを前に、完投ゼロだった昨季を「回が進むとパフォーマンスが落ちた」と分析。球数と比例して疲労が蓄積することを実感しただけに「イニング間の回復を早められれば」と新たなスタミナ強化策に着手した。

 相談を受けた高村投手コーチも現役時代に「インターバル投球練習」に取り組んだ経験があり、狙いを「休んだ後は体の感覚は変わるし、投げることでしかつかないスタミナもある」と説明した。今後は休憩時間の延長や、投球中のダッシュなども検討中だ。

 貪欲なアンダースローの姿に、視察した西武の黒瀬春樹スコアラーも舌を巻いた。高橋礼は昨季、西武からカード別最多の4勝(2敗)を挙げており、改めて「下からあの速い球を投げられたら、なかなか打てない。対策も難しい。新人王も当然」と力を認めた。

 エース千賀とともに、4年連続日本一を目指すチームでも先発ローテを守り続けることが期待される。「相手は西武だけではない」。リーグ戦では2年連続で後塵(こうじん)を拝した相手だけでなく、全ての試合で最後までマウンドに立ち続ける覚悟だ。(鎌田真一郎)

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