バレンティンの守備を工藤監督高評価 一塁打診も快諾、来日前に練習

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(6日、宮崎・生目の杜運動公園)

 快晴のメイン球場にバレンティンの雄たけびが響き渡った。フルスイングで捉えた打球を見つめながら「いけ~!」。豪快にはじき返されたライナー性の打球は、バックスクリーン右に着弾した。ランチ特打の112スイング目で放った20本目の柵越え。力強いガッツポーズを繰り出して笑みをこぼした。

 今キャンプ初のランチ特打で、ティー打撃も含め約30分にわたってノンストップでバットを振った。112スイングの後半には3連発の柵越えのほか、2本のバックスクリーン直撃弾に場外アーチも披露。持ち前の打棒で見学に訪れたファンを喜ばせた新加入の大砲は「日々体の状態も(打撃の)感覚も良くなっているよ」とうなずいた。

 決して得意とはいえない守備でも首脳陣をうなずかせた。今キャンプ初のシートノックでは長谷川とともに左翼に入り、打球をきっちり処理してノーミスで終了。中継へも堅実に送球しワンバウンドで本塁への鋭い返球も見せた。1月末の入団会見時に「(守りも含め)いつでも出られる準備を進める」と話していた通り、有言実行の動きだ。

 DH制のないセ・リーグのヤクルトでは主に左翼で出場を重ねた。当然、ソフトバンクの首脳陣も主に左翼で守備に就くことを期待している。今季から外国人枠を外れるバレンティンが左翼に入れば、併用するデスパイネはこれまで通りDHでの起用が可能。ノック後に「守備に関してもいい状態だと思う」と納得顔を浮かべた男に対し、村松外野守備走塁コーチも「しっかり動けていて、無難。回転のいいボールを投げている」と合格点を与えた。

 新たなミッションにも積極的だ。故障者が続出した場合などの有事に備え、首脳陣は入団が決まると一塁での起用を打診した。バレンティンはこれを快く受け入れ、来日前に練習していたという。今キャンプ中に予定されている内野のサインプレーを見た上で、練習に取り組む意向という。

 6日は打撃や守備のみならず、80メートルのインターバル走も大粒の汗を流しながら精力的にこなした。新天地で懸命に汗を流す姿を、工藤監督は「キャッチボールを見ていても、しっかり投げている。実際の守備でも今の自分が出せる全力を出している」と評価した。

 頭髪は休日の5日に自ら刈ったといい、第2クール初日はスッキリした様子で登場。報道陣に「ノーグッド?」とジョーク交じりに仕上がり具合を確認し「グッド!」と返されると人なつこい笑顔を見せた。陽気な優等生の新戦力が完全Vへの鍵を握る。(山田孝人)

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