テコンドー田中光哉、競技歴3年で代表入り「金メダルを」 東京パラ開幕まで200日 

西日本スポーツ 松田 達也

 東京パラリンピックの開幕まで、7日で200日。東京大会から実施競技として採用されるのがテコンドーだ。1月26日に東京都内で代表選考会があり、男子61キロ級で田中光哉(27)=ブリストル・マイヤーズスクイブ、福岡県久留米市出身=が優勝し、日本代表入りを決めた。約3年の競技歴で大舞台への出場権をつかみ「金メダルを獲得して、競技の魅力を伝えたい」と意気込む。

 3選手の総当たりによる形式で2連勝して大舞台への切符をつかんだ。「常に攻撃的な姿勢が自分の持ち味。落ち着いて力を発揮できてよかった」。田中は表情を緩め、故郷久留米や所属先からの応援団の大歓声に笑顔で応えた。

 先天的に両肘から先に障害を抱えながら、幼少期は両手で竹刀を持って剣道、学生時代は健常者に交じってサッカーに取り組んだ。大学を出て東京都障害者スポーツ協会に勤務。障害者スポーツ全体の指導員として普及に携わるうち、選手としてのパラリンピック出場への意欲が芽生えた。

 テコンドーが東京大会から実施競技に採用され、全日本テコンドー協会が選手を募集していることを知り、2017年2月、田中は体験会に参加した。「最初は蹴られることへの恐怖があった。練習を重ねて強い気持ちが出てきた」。国際大会にも出場して経験を積んだ。

 かつては75キロ級だったが、国際大会で苦戦が続き、階級を下げれば世界の強豪にも176センチの長身を生かせると考え、昨年6月に61キロ級に転向。食事制限で10キロ以上減量した。田中は長い脚から繰り出すパワーのある蹴りを武器に、大舞台への道を開いた。

 選考会では田中を含めて男女計3階級で代表が内定した。同協会によると、パラリンピック出場を目指す国内の競技者は男子が15人前後、女子は5人程度。普及には東京大会の盛り上がりが大きな鍵となる。

 「テコンドーの魅力は激しさ。こんなに蹴り合うパラスポーツは他にない」と競技の魅力を語る田中は東京大会で「金メダルを狙う」と言い切る。憧れのパラリンピックで躍動を誓う。 (松田達也)

 ◆パラテコンドー 上肢に切断や機能障害がある選手が対象の組手。テコンドーと異なり、突き技は無効で頭部への攻撃が禁止。胴体への蹴り技のみが有効となる。上肢の障害の程度によってK44からK41までクラス分けされる。東京大会は最も障害が軽いとされるK44(今回はK43も含む)で男子61キロ、75キロ、75キロ超、女子49キロ、58キロ、58キロ超の6階級を行う。各国・地域とも出場できる階級に制限があり、日本は男子61キロ、75キロ、女子58キロ超の3階級に出場する。2分間3ラウンドでポイント数を競う。技の種類によってポイントが異なる。KOでの決着もある。

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