ソフトバンク甲斐野に悪癖「ダンゴムシ」 コーチ指摘で退治中

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(6日、宮崎・生目の杜運動公園)

 胸を張れ! 福岡ソフトバンクの甲斐野央投手(23)が、体が縮こまる「ダンゴムシ」の癖を指摘された。第2クール初日に早くも今キャンプで4度目のブルペン投球を行ったが、終始納得がいかない様子。高村投手コーチからはリリース時に胸を張るよう助言を受けた。今クール最終日の9日に登板が予定されているシート打撃で打者相手に投げ、闘争本能を呼び起こし復調のきっかけをつかむ。

■珍しく弱気な言葉も

 「へなちょこですね」。ブルペンでの投球練習を終えた甲斐野は首をかしげた。直球を中心に52球。マウンドに立てば鬼気迫る表情で相手打者に圧をかける右腕から、珍しく弱気な言葉がこぼれた。

 手応えが得られない要因を分析する。「投げるとき(胸に)張りが出ないから(体幹が)しならずバネが出ない」。その結果「ベース板での強さが足りていない。打ちづらさがなくなると思う」と振り返った。プロ入り後に最速158キロを誇る剛腕にとっては、打者の手元でバットを押し込む球威は大きな武器。それが今、失われているという。

 背中を丸め、グラブを顔の前で止めてセットするのが甲斐野の特徴だ。投球練習中、高村投手コーチからその状態で腕をつかまれたまま体を揺さぶられ、力が入る体勢をチェックした。同コーチは「リリースの時まで、ダンゴムシみたいに体が丸まってしまっている」と説明した。

 元来、打者を目の前にすることでスイッチが入るタイプだ。1年目の昨年は新人合同自主トレでマイペース調整を続け、春季キャンプでは初のシート打撃登板で153キロをマーク。ポテンシャルを見せつけて開幕1軍をつかむと、デビューから13試合連続無失点のプロ野球新人記録を打ち立てた。登板全5試合で無安打無失点に抑えた昨年11月のプレミア12は、打者がいることでスイッチが入る右腕の典型だった。

 「打者の反応を見れば、いいのかどうか判断できる。何か一つのきっかけで、ポッと変わると思う」

9日“今季初登板”へ

 今クール最終日の9日にシート打撃で“今季初登板”が予定されている。チームの救援陣で役割が固まっているのは現時点で抑えの森だけ。昨季チームトップの65試合に登板したとはいえ、甲斐野も激しい競争を勝ち抜き“定位置”を確保しなければならない。打者と向き合うことでアドレナリンを解き放つ。 (鎌田真一郎)

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