城島氏「投手はスピードじゃない」、ソフトバンク和田の投球に持論

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(7日、宮崎・生目の杜運動公園)

 福岡ソフトバンクの和田毅投手(38)が、城島健司球団会長付特別アドバイザーが見守る中では初となるブルペン投球をした。全て直球で84球。バッテリー“復活”はお預けとなったが、城島アドバイザーからは球速の遅さをいじられながらも、日米通算135勝左腕の高い経験値はチームの戦力になると太鼓判を押された。プロ18年目のベテラン左腕は意気に感じ、シーズン通しての活躍を誓った。

 ブルペンに七つあるプレートのど真ん中に、和田は陣取った。ボールを受ける捕手の後方には、ルーキーイヤーからバッテリーを組んだ城島アドバイザーの姿が。第1クールの3日目にはブルペン入りの時間を伝えていながらニアミスに終わった。今キャンプ3度目のブルペン投球でついに、プロのいろはをたたき込まれた師の目の前で、18球を投げ込んだ。

 和田 「『ミットを持ってきていない』と言っていましたけど。(投げる)球がしょぼすぎて(捕球しに)来なかったんじゃないですかね」

 2003年から3年連続で2桁勝利を達成した名バッテリーの“復活”は実現しなかった。その理由は、自身の投球のふがいなさにあると分析。納得いかない胸の内は、城島アドバイザーにも見透かされているようだった。

 城島 「場所が悪かったですね。ただでさえ遅いのが、輪をかけて遅く見えました。あまりにも、かわいそうやったけん」

 バンデンハークや高橋純、石川といった直球自慢の投手に挟まれての投球だった。ただ、この「いじり」は愛情の裏返しでもある。

 城島 「ピッチャーはスピードじゃないですから。ベテランなんで、良いときも悪いときも経験しているのが、勝つ負ける以上にチームに大きな要素を含んでいるんじゃないですか」

 城島アドバイザーがブルペンを離れた後も、和田はドラフト1位の佐藤や上林に打席に立ってもらい計84球、全て直球を投げたが、時折、首をかしげる場面もあった。ブルペン投球を終えると、黙々とネットスローに励み、さらにフォームチェックのため再度キャッチボールをするなど、納得いくまで左腕を振った。

 和田 「元気な姿は、今じゃなくて、シーズンを通して見せられることが大事」

 昨季は左肩の故障から復活して4勝を挙げたが、自身は完全復活とは捉えていない。師の視線をロックオンするのはブルペンではなく、1年通して先発ローテーションを守って上がり続ける球場のマウンドだ。(鎌田真一郎)

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