ソフトバンク城島氏、打撃投手で148球投げながら想定していたこと

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(7日、宮崎・生目の杜運動公園)

 投げても存在感抜群! 福岡ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が、今キャンプで初めて打撃投手として「登板」した。2日連続でアーリーワークに参加し、若手3人に計148球の熱投。現役引退から8年以上が経過し、その間ほとんど硬球を握っていなかったというが、コントロール、質とも良い球を投げ、対戦した若手打者だけでなく、早出練習を手伝う首脳陣も感心しきりだった。

■148球も涼しい顔

 軽いキャッチボールでの肩慣らしだけで、もうスイッチは入った。全体練習開始前の室内練習場。防球ネットの前に立った城島アドバイザーが、打席の栗原に初球からキレのある球を投げ込んだ。「(引退後)硬球を投げたのは初めてです」と言うものの、その後もスナップを利かせて投じる球は、ほぼストライク。ノンストップで62球を投じ続けても涼しい表情だ。

 実際には2018年のジャイアンツ対ホークスのOB戦で硬球を握ってはいるが、現役引退から8年以上が経過しても、さすがの技術と体力だ。その後、砂川に39球、九鬼に47球を投げ、計148球の熱投。「皆さん知らないでしょうけど、昔これでメシ食ってたんですよ、肩で」と幾多の走者を刺してきた強肩に誇らしげだ。

 単に球数を投じただけでなく、練習内容もハイレベルだったことを若手打者の反応がうかがわせる。栗原は「本当にすごかった。スナップだけで伸びてくる。投げながら(得意、苦手を)分析している感じで、キャッチャーとしても勉強になる」と感激。城島アドバイザーは「気持ちよく打つだけなら、好きなコースだけ投げてやってもいいけど。(本番は)そこに投げてくれないので」と高い制球力を駆使し、より実戦を想定した打撃練習にしたことを明かした。

 その存在価値は、日を追うごとに高まっている。アーリーワークはスタッフではなくコーチ陣が日替わりで打撃投手を務めるが、城島アドバイザーは「昨日(6日)投げた人は肩が上がらない。お手伝いですよ、お手伝い」と自ら率先して打撃投手を買って出た。「即戦力って言われましたよ。『(打撃投手の)大型ルーキーが入ってきた』と立花(打撃)コーチに」。最初の「登板」で148球を投じたことに、アーリーワークを手伝うコーチ陣にも深く感謝されたことを喜んだ。

 練習を見守った工藤監督も「(打撃投手として)使えるんじゃないですかね」と笑顔を見せた。続けて「ああやって手伝ってくれれば、彼ら(若手選手)にとってもいい練習になる」と、城島アドバイザーの存在が、チームの大きな課題の一つでもある若手の底上げにつながることを確信していた。 (倉成孝史)

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 王会長(城島アドバイザーの打撃投手を途中から見守り)「選手には身近に感じられるだろうし、選手にとってはいい刺激になる。最初より(選手との)距離も近づいているんじゃないかな」

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