新垣渚新球シュートの衝撃…ケンジ君の頭が大惨事 王監督反応/復刻

西日本スポーツ 相島 聡司

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 07年2月10日は、剛腕・新垣の新球シュートがとんでもない威力を発揮…!?(年齢などは当時)

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 鳥肌が立つほどの衝撃だった。4本柱が豪華競演したブルペン。新垣が強烈パフォーマンスで視線を独占した。新球シュートの“死球”の被害に遭ったのは、マリナーズ城島似の通称「ケンジ君人形」。脇腹への激しい一撃で、頭がポロリと地面に転がったのだ。

 「衝撃で首がもげちゃいましたね。でも、これぐらいの気持ちで内角に投げないと。思い切ってね」。71球を投げて“死球”は計4球。約20球試したシュートが3球、直球が1球だった。すべてすっぽ抜けではなく、思惑通りの球だった。

 昨季まで150キロ超の快速球と、外角に消える必殺スライダーで白星を量産。20勝を狙う今季はシュートでの内角攻めで新境地を開拓する。「人形を立たせて、より実戦に近い形で内角の練習をしたかった。使えると思います」。新球に確実な手応えも感じ始めた。

 シュート習得で悪癖修正も狙う。新垣は右手の中指だけが人さし指より第1関節分長い。そのため、中指に力がかかりすぎ、直球もスライダー回転する傾向がある。その結果、内角を狙った球が真ん中に集まり、痛打されることも多かった。

 「シュートを投げることで、内角球が最低でも直球の軌道になる」。新垣は効用を説くが、杉本投手コーチの見方はさらに前向きだ。「新垣の変化はボール1個分。変化が大きすぎると、打者は手を出さないが、あの球は使える」。第3の決め球に進化する可能性も秘めている。

 見守った王監督もハードな攻めを大絶賛。「打者に踏み込まれないようにね。人形にぶつけられないようじゃダメ」。内角攻めで、外角に広がる新ゾーンへのスライダーもさらに生きる。「彼は20勝できないことを不満に思わないとね」と、20勝指令を下した。

 きょう11日にフリー打撃に初登板。「シュートはまだ投げないと思います」。まずは紅白戦でのお披露目を経て、オープン戦で本格解禁となりそうだが…。生身の人間なら、「ケンジ君」が体験した衝撃は遠慮したいはずだ。 (相島聡司)

(2007年2月11日付、西日本スポーツより)

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