上林は必死さを前面に 激しい外野争い、実質右翼の1枠/柴原洋
◆ソフトバンク春季キャンプ(8日、宮崎・生目の杜運動公園)
A組のシート打撃で新人の佐藤と柳町がそろって安打を放った。それぞれのいい面を発揮できたのではないか。ほっとしたとは思うが、2人を含め、開幕1軍を争うライバルは走攻守そろったタイプが多い。目立つのも大事な要素。どんどんアピールして若さと勢いのまま突き進んでほしい。
外野のレギュラー争いはこれまで以上に熾烈(しれつ)だ。バレンティンの加入で左翼が埋まった。右肘手術から順調に回復する柳田が中堅。実質右翼1枠の争奪戦だ。実力者の中村晃、上林の名前が挙がってくるが、2人もこの競争を勝ち抜くしかない。
昨季、悔しさを味わった上林の今季にかける思いは人一倍強いだろう。その気持ちをもっと表に出していくべきだ。黙々と練習に打ち込むのもいいが、必死さを周りに伝えることも時には必要。シート打撃の打席から何が何でもという気持ちは伝わらなかった。自分の現役時代、当時の王監督から「凡退したら、もっと悔しがれ。たまにはバットをたたきつけてもいい。野球の神様はそんな姿を見ている」と教えられた。実戦の結果が最優先だとしても、選ぶのも起用するのも人。そこに感情があるのを忘れてはいけない。 (西日本スポーツ評論家)




















