ショート川崎とセカンド今宮 夢のコンビが実現した日/復刻
◆日めくりソフトバンク 誕生15周年
ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。
10年2月12日はB組(2軍)の新人野手が、A組(1軍)練習に期間限定で参加。高卒ドラ1ルーキーとして入団する今宮と、当時の正遊撃手・川崎による二遊間コンビが実現しました(年齢などは当時)。
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川崎と夢の“競演”だ!! 福岡ソフトバンクのドラフト1位・今宮健太内野手(18)=大分・明豊高=ら新人野手が12日、宮崎春季キャンプでA組の練習を初体験した。先輩に交じって走塁練習やシートノックなどでメイン球場を駆け回った。目標とする川崎宗則内野手(28)とも初めて同じグラウンドで一緒にプレー。助言も受け、あらためて早期のA組昇格を誓った。きょう13日も参加し、主力選手の心技体を飛躍へのエキスにする。
夢心地の60分間はあっという間に過ぎていった。新人がメイン球場に姿を現したのは正午すぎ。ケージ裏から打撃練習を見た後、今宮は目標とする川崎に誘われ同じグループで汗を流した。「楽しかった。短い時間だったけど間近で見られて光栄だった」。シートノックでは遊撃と二塁に入り、併殺プレーの練習で川崎からトスも受け、笑顔が絶えることはなかった。
この日の午前中、2軍首脳陣からA組体験合流を突然言い渡された。「マジか、と思った。練習通りにやれればいいとプレーした」。昨秋のキャンプはスタンドから見学していた舞台に立ち、走塁練習で川崎から直接助言も受けた。「二塁走者のスタートの仕方を習いました」と喜んだ。
川崎もルーキーとの“セッション”を満喫した。「若い選手とやると気持ちも新たになるね。今宮もプクちゃん(豊福)も自分がルーキーのときの5倍はうまい。スケールの大きな選手になれる」。自身も若手のとき、現役時代の鳥越2軍監督の姿から教わった。「みんなから学んでほしい」と注文した。
きょう13日もA組の練習に一部参加する。秋山監督は「刺激だよ。レギュラークラスの動きを見て覚えればいい。いいところはまねしてね」。生きた教材から学ぶことで成長を期待する。大石ヘッドコーチも「見て勉強してもらうのと、(コーチ陣が)動きを見るのとね。身のこなしがいいね」と目を細めた。
今宮は川崎の動きを目に焼き付け、今後のモチベーションにする。「ゆっくり動いているように見えるのに速い。独特で、これが一流選手の動きなんだと思った。早くA組に上がって競い合える選手になりたい」。川崎たちとの実力差を肌身で感じながらも、「小さな巨人」のハートはさらに熱く燃えていた。(山根 崇)
(2010年2月13日付、西日本スポーツより)




















