ソフトバンク甲斐「功は人に譲れ」を胸に 野村さんの背番号19での活躍誓う

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)が11日、野村克也さんとの別れを悲しんだ。育成ドラフト出身の甲斐にとってはテスト生で入団し、捕手として球史に残るレジェンドとなった野村さんの存在はまさにプロの世界を生きる教科書そのもの。野村さんから贈られた言葉「功は人に譲れ」の精神を胸に、プレーでの恩返しを誓った。

 背番号19を受け継いで11日目のこの日、突然の訃報に言葉を失った。ウオーミングアップ中にマネジャーから聞いたという甲斐は「背番号19の入ったユニホーム姿を直接見せたかった。それをできないのが寂しい」とうつむいた。

 2017年の初対面以降、取材や対談で何度も言葉を交わした。入団の経緯や母子家庭で育ったことなど共通点も多く、「同じ境遇、似てるなと言ってもらった。著書に自分の名前を出してくれたこともあった。いろいろと気にかけていただいた」と感謝を口にした。

 甲斐が捕手にとって一番大切なものを野村さんに質問すると「功は人に譲れ」という言葉が返ってきた。自らを巨人で活躍する王、長嶋と比べて「ひっそりと咲く月見草」と表現した野村さんにとっての捕手像は「月見草」だったのだろうと感じている。「捕手は投手を支える存在なんだよと。その精神を大事にして取り組んできた」と、甲斐にとって今も忘れられない言葉となっている。

 背番号19を背負いプレーする姿を見せることはもうかなわないが、「野村イズム」を継承していく使命がある。「19番を今年から付けさせてもらう。これから頑張っていかないといけない」。背番号に恥じぬ活躍を見せることが恩返しとなる。 (長浜幸治)

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