衝撃の柳田弾「逆方向にあの打球は無理」ミスターホークス脱帽/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 11年2月19日はドラフト2位ルーキー柳田の驚異的な一発に、小久保も驚きを隠せませんでした(年齢などは当時)。

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 タカの超新星に1軍当確ランプ点灯!? 注目のドラフト2位ルーキー、柳田悠岐外野手(22)=広島経大=が紅白戦で待望の一発を放った。5回に岩崎翔投手(21)から逆風の中、逆方向の左翼へと運ぶ先制のソロ。7回にも神内靖投手(27)から中前打とマルチ安打の猛アピールだ。ここまで紅白戦全3試合で5打数4安打、打率・800と絶好調。20日はB組の巨人との練習試合(ひむかスタジアム)に特別参加し、初の対外試合でもそのパワーを見せつける。

 打球の行方を追う歓声がどよめきに変わった。5回1死、1ボールからの2球目。柳田は甘いファーストストライクを見逃さない。岩崎が投じた高めのスライダーをとらえた。左翼方向へ、逆風を切り裂いてグングン伸び、なかなか落ちてこない。着弾点はフェンスオーバーした先の芝生の上段に達した。

 「ちょい詰まり。越えるかなとは思いましたが、まさか本当に入るとは。一本出てホッとしました」。淡々と振り返る柳田を、通算399発のアーチストは驚きとともにベンチで出迎えた。「おれでも逆方向にあの打球は無理。体もごついし、結果を残している。このままいってほしいね」と小久保はたたえた。

 思い通りのスイングだった。「右手首のリストを利かせるイメージ。逆方向に強くたたくことを意識していた」。7回には対左を苦にすることなく神内から中前打。二盗も決めた。紅白戦の初戦と同じ2安打1盗塁。これで紅白戦全3試合で計5打数4安打、打率・800。3四球も選んでおり、全8打席で7出塁と出塁率は脅威の・875だ。開幕1軍へ、ルーキーは確実に歩を進める。

 大学通算18本塁打。「逆方向の本塁打は3割くらいでした」と、もともと逆方向の本塁打が多かったという。とはいえプロを相手に、飛ばない統一球を逆方向へスタンドインさせるパワーは本物だ。もちろん、持ち前の身体能力だけでなくプロ入り後の努力も大きい。立花、藤井両打撃コーチの指導のもと「ひざに重心を置いて股関節をリラックスさせる」という下半身主導の打撃に取り組んでいる。

 休日前夜だった17日は広島商高野球部時代のチームメートと会食。友人とリラックスした時間を過ごし「頑張れって励ましてもらって元気が出ました」。輝かせた笑顔は打撃とは違う、新人らしいものだった。

 20日はB組の巨人との練習試合(ひむかスタジアム)に参加する。「ストライクがきたら全部振ろうと思っています」。初の対外試合でも持ち味のパワーを見せつけるつもりだ。秋山監督も「パワーがある。どんどん実戦に出て結果を出すと自信になる」と期待。その存在が今季の即戦力として指揮官の視界に入ってきているのは間違いない。(大窪正一)

(2011年2月20日付、西日本スポーツより)

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