ソフトバンクがOBノムさんの追悼試合開催へ、29日阪神戦の可能性も
福岡ソフトバンクが11日に急逝した野村克也氏(享年84)の追悼試合を開催する方向で調整していることが14日、分かった。前身の南海時代に戦後初の三冠王に輝き、プレーイングマネジャーも務めたホークスOBの功績をたたえ、球団として弔いの意を伝える場を設ける方針。野村氏は選手、監督として多くの球団に在籍したため、ゆかりのある他球団との調整が必要だが、早ければ29日のオープン戦阪神戦(ペイペイドーム)で実施される可能性もある。
■ファンも参加で
野村氏が残した足跡は、圧巻と言うほかない。選手時代には戦後初の三冠王をはじめ、いずれも歴代2位の2901安打、657本塁打、1988打点をマークし、史上最多19度のベストナイン受賞。監督としてもプレーイングマネジャーだった南海(現ソフトバンク)をはじめ、ヤクルト、阪神、楽天と4球団の指揮を執り、3度の日本一に輝く手腕を見せた。11日の訃報は、球界にとどまらず多くの人にショックを与えた。
伝説的OBを弔うために、球団としても追悼行事を実施する方向で調整している。三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「私が語るのもおこがましいほどの功績を残していただいた方。球団としても他球団の動きを見ながら(追悼試合を)考えていかないといけない」と話した。
ホークスに限らず他球団も追悼行事を検討しているもようだが、早ければ野村氏が1999~2001年まで監督を務めた阪神と対戦する、29日のオープン戦(ペイペイドーム)で実施する可能性がある。献花台の設置や、黙とう、在りし日を振り返る映像の上映など内容は検討中ながら、ファンも参加できる形で別れの場を設ける方針だ。
野村氏はテスト入団した1954~77年までの24年間、ホークスに在籍した。その後、ホークスが南海からダイエーに身売りした上、本拠地も大阪から福岡へ。その間に同氏も他球団で監督を務める期間が長かったことなどもあってホークスOBとして球団と関わる機会はほとんどなかった。
■“しこり”も解け
転機となったのは、2018年2月に宮崎で行われた巨人対ホークスのOB戦。この試合にホークスの総監督として参加した。三笠GMによると、野村氏は「ホークスからオファーを受けたのは、これが初めてだ」と古巣からのアプローチを意気に感じ快諾したという。
同年は球団創設80周年のメモリアルイヤーでもあり、同4月には「レジェンドデー」の第1回ゲストとしてヤフオクドームに招かれ、セレモニアルピッチやトークショーにも参加。「南海で育ててもらって、捨てられた」と皮肉まじりに切り出した後、「ソフトバンクの大功労者は孫さん。『金は出すけど口は出さん』は最高のセリフ」と、常勝軍団となった今のホークスについて語っていた。かつてのしこりが解けた今、球団を挙げて偉大な先人を弔う。




















