設楽悠太が最後の1枠へ 雨中の激走で見えた2時間4分台の可能性

西日本スポーツ 向吉 三郎

 東京五輪の男子マラソン代表の残り1枠を懸けた東京マラソン(3月1日)に挑む設楽悠太(ホンダ)が16日、熊本市内で熊日30キロロードレースに臨み、1時間29分47秒で初制覇した。

 マラソンの前日本記録保持者にとって、この大会で松宮隆行が出した30キロの日本記録1時間28分0秒の更新を期待されていただけにタイムは平凡だったが、東京マラソンで目指す2時間4分台の大記録の可能性も感じさせるレースになった。

 雨が打ちつけ、体を冷やし、向かい風が行く手を阻む悪天候。最初の10キロは29分20秒と30キロの日本記録を更新するペースを刻み独走態勢を築いたが、15~20キロのラップは15分32秒まで落ち込んだ。2日の丸亀ハーフマラソンは折り返しまで先頭で引っ張りながらも失速して6位。今回も2位集団の猛追を受けたが、最後の5キロは15分4秒とスピードを上げてゴールした。「ここで負けたら次はない」という意地とともに、状態が上がってきた証拠だろう。

 設楽悠はレース前、「しっかり30キロを走れたら、マラソンでも30キロ以降に粘りの走りができる」と話していた。その言葉通り「(最後は)余力があった」と手応えを強調。単純比較はできないが、2018年10月のシカゴで大迫傑(ナイキ)が出した日本記録2時間5分50秒の30キロの通過タイムは、今回とほぼ同じ1時間29分46秒。「東京マラソンまで、あと2週間ある。トレーニングして2、3割は上がってくる」と設楽悠は話している。

 18年2月の東京はナイキ社の厚底シューズを履いて2時間6分11秒の2位。16年ぶりに日本記録を更新した。今回の東京で設楽悠は厚底シューズの新作を使用する可能性もあるだけに期待は膨らむ。「日本中が興奮するような走りをしたい」。レース後のインタビューは「有言実行」となるのだろうか。 (向吉三郎)

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