完敗発進のJ1鳥栖、教訓生かせるか 期待は好機演出の新戦力18歳

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆YBCルヴァン・カップ1次リーグC組第1節 鳥栖0-3札幌(16日、駅前不動産スタジアム)

 若い鳥栖が未熟さを露呈した。シュート数は13対9。獲得したCKの本数も12対2と終始押し込みながら、セットプレーや自陣でのミスなど隙を突かれて3点も失った。「経験値の差や、選手の質(の差)と言えばそれまで。準備不足だった」と金明輝監督は顔をしかめた。

 クエンカや小野ら実績のある選手が抜け、今季は若手主体の育成型チームに転換。昨年11月のホームリーグ最終戦で札幌と対戦した時は先発11人の平均年齢が27・55歳で相手を上回っていたが、今回は23・82歳で相手より約2歳若くなった。

 運動量を生かして攻守の切り替えを速くし、ショートカウンターに活路を見いだしたが、パスや瞬時の判断でのミスも続出。昨季から守護神の高丘は「急いで攻めるべきかゆっくり運ぶべきかというチーム全体の判断もうまくできていなかった」と成熟度の差を痛感した。

 一方、金監督は何もできず完敗した昨秋の対戦と比較し「ゴールに向かう回数は増えた」と収穫も実感する。鳥栖のユースから今季昇格した18歳の本田が、J2京都から加入した小屋松と左サイドで好連係を見せてチャンスを演出した。前半40分すぎには左サイドからドリブルで切れ込み、強烈なミドルシュート。クロスバーに阻まれる惜しい場面もあった。札幌のペトロビッチ監督も「結果ほどの差はなく、鳥栖は非常にいい試合をしていた」と認める。

 22日のアウェー川崎戦から始まるリーグ戦を見据えると、収穫となった若い新戦力の台頭に期待せざるを得ない。本田は「プロである以上(チームとして)結果を残さないといけない」と自らのパフォーマンスに満足することなく反省を忘れない。鳥栖の浮沈は、この苦い大敗を教訓にできるかどうかにかかっている。 (末継智章)

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