ソフトバンク正二塁手バトル周東vs牧原、バットで火花も守備で明暗

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク春季キャンプ紅白戦(17日、宮崎・生目の杜運動公園)

 ソフトバンクのセカンド争いが本格化した。紅白戦で紅組の「2番二塁」で出場した周東佑京内野手(24)が先制適時二塁打を放つと、白組で「1番二塁」の牧原大成内野手(27)も初回に先頭打者で安打をマーク。リーグV奪回と4年連続日本一へ工藤監督はさらなる機動力アップをテーマに掲げており、カギを握る俊足の2人がまだまだ熱い火花を散らしていく。

 周東の放った二塁打が、正二塁手バトル本格化のゴングだった。初回。無死で走者を一塁に置き、カウント2-2から和田の投じた137キロを捉えた。打球が左翼フェンスを直撃すると、俊足を飛ばし悠々と二塁へ。「今まで全然打てていなかったので思い切っていった」。昨季は主に代走での出場ながら25盗塁を記録。今季は二塁の定位置奪取を宣言している韋駄天(いだてん)は、先制タイムリーに白い歯をこぼした。

 これに大きな刺激を受けたのが、昨季二塁で開幕スタメンをつかみ、セカンドの38試合を含め100試合に先発出場した牧原だ。白組の「1番二塁」で初回の打席へ。追い込まれてからバンデンハークの144キロ直球を左前へはじき返した。「本当はその前のファウルを捉えないといけない。いいライバルがたくさんいる。本当にいい刺激をもらっているので、誰かが打てば、その倍打たないと」。経験では周東に勝る先輩は、鼻息荒くさらなるアピールを誓った。

 激しいバトルを歓迎したのは、工藤監督だ。昨季は前年比33個増の113盗塁をマークしたが、さらなる得点力アップに向けて、今季も走塁改革を継続していく考え。俊足を武器とする2人のどちらかが二塁の定位置をつかめば、打線の機動力はおのずと上がるだけに「ポジションは一つしかないけど、しっかりアピールして、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と期待する。

 ただ、経験の差もあり守備では明暗が分かれた。2回に併殺プレーを焦った周東が一塁へ悪送球。一方で牧原は6回に周東の放った内野安打性の打球を、素早い動きで二ゴロとしてみせた。紅白戦後にはメイン球場三塁側のファウルゾーンで、周東が本多内野守備走塁コーチとマンツーマンで送球練習を敢行。逆サイドの一塁側では、牧原がロングティーで黙々とバットを振り込んだ。リーグV奪回と4年連続日本一へ、大きなカギを握る正二塁手バトルの火花はバチバチだ。 (倉成孝史)

 ◆レギュラー空白の二塁 ソフトバンクで100試合以上に二塁で先発した選手は13年の本多(現内野守備走塁コーチ)が最後。工藤監督就任後は二塁で最多先発の選手が毎年異なり、昨年は投手、外野以外のポジション別で唯一100試合以上に先発出場した選手がいなかった。牧原は昨季二塁で59試合(先発38)に出場。周東は昨季途中出場で外野を守ることが多く二塁は5試合(先発4)の出場だった。

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