大詰め迎えた柔道五輪代表争いの行方は GSデュッセルドルフ21日開幕

西日本スポーツ 末継 智章 伊藤 瀬里加

 柔道の東京五輪日本代表争いが大詰めを迎えている。天王山といえる欧州決戦の一つ、グランドスラム(GS)パリ大会(8~9日)を終え、残すは主に各階級で代表争い1番手が出場するGSデュッセルドルフ大会(21~23日)。17日、成田空港から出発した。27日には全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員会が開かれ、2番手以下が臨んだGSパリの結果も踏まえて出席者の3分の2以上が各階級の1番手と2番手以降との差が歴然と判断した場合、代表が決定。本番への準備期間確保のために最終選考会となる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡、西日本新聞社など共催)を前に多くの代表が決まる可能性がある。代表レースを展望した。 (末継智章、伊藤瀬里加)

 男子で代表に近いのは81キロ級の永瀬貴規(旭化成)=長崎市出身=だ。昨秋のGS大阪決勝でライバルの藤原崇太郎(日体大)を下すなど、国際大会4連勝中の勢いがある。藤原は2018年世界選手権銀メダルながら、昨年の同選手権とマスターズ大会で初戦(2回戦)敗退。GSパリも3位と結果を残せず、永瀬がGSデュッセルドルフで優勝すれば2大会連続五輪代表の可能性は高い。

 73キロ級は五輪2連覇を狙う大野将平(旭化成)の優位は揺るがない。18年から国際大会で負けがなく、昨年の世界選手権もオール一本勝ちで優勝。左手人さし指の負傷で同選手権以来の出場となる試合で格の違いを示せるか。追う橋本壮市(パーク24)はマスターズ大会とGSパリを連勝して世界ランキング1位に浮上。宿敵の結果を待つ。

 混戦だった90キロ級は昨年の世界選手権で銀メダルを取り、GS大阪も3位に入った向翔一郎(ALSOK)がリード。100キロ級はウルフ・アロン(了徳寺大職)の代表入りが濃厚だろう。右膝半月板損傷でGSデュッセルドルフを欠場するが、ライバルの羽賀龍之介(旭化成)=宮崎県延岡市出身=と飯田健太郎(国士舘大)がGSパリで表彰台を逃したためだ。

 残りの3階級は4月決着か。注目の66キロ級は丸山城志郎(ミキハウス)=宮崎市出身=と阿部一二三(日体大)の現旧世界王者がGSデュッセルドルフで対決予定だったが、丸山が左膝靱帯(じんたい)損傷で欠場した。

 100キロ超級は影浦心(日本中央競馬会)がGSパリでリネール(フランス)の連勝を154で阻止し、望みをつないだ。1番手のリオ五輪銀の原沢久喜(百五銀行)が左脚の負傷でGSデュッセルドルフを欠場したため、代表決定の持ち越しもありえる。

 60キロ級は永山竜樹(了徳寺大職)が昨年末のマスターズ大会と2月のGSパリを制して世界ランキング1位を死守。実績では世界選手権を3度制し、昨秋のGS大阪決勝で永山を破った高藤直寿(パーク24)が優位ながら、大差とは言えず福岡での直接対決で決まる可能性も十分にある。

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