ソフトバンク・モイネロ、コラスと電話で会話…母国キューバへの思い激白 (2ページ目)
-代表の主力として五輪出場の見通しはどうか。
「出られると思う。無理なことじゃない。試合で投げたら、3イニングでも4イニングでもいくよ」
-キューバの野球界にとって五輪は重要では。
「僕もそう思う一人だ。もうずっとキューバは国際大会で優勝できていない(※3)。先輩たちとキューバ代表で五輪に出て勝つ。その目標がモチベーションになっているよ。これから一生懸命に頑張って、出られたらうれしいね」
※3…野球が正式競技となった1992年以降、五輪5大会で金メダル3度、銀メダル2度。もっとも、2004年アテネ五輪での金メダルを最後に、WBC、プレミア12も含めた主要国際大会で優勝がない。
「何度もね。一緒に頑張って優勝しようと」
-野球のキューバ代表としてプレーする思いは。
「代表のユニホームを着ていると、すごく気持ちがいいんだ。キューバの選手はみんな、あのユニホームを着たいんだからね」
-キューバ代表が振るわないのは、亡命選手が後を絶たないことも一因だ。
「そのことについては、それぞれ考え方が違う。アメリカでプレーしてお金を稼ぎたい、という考え方もリスペクトしている。僕は日本で頑張る。亡命したらキューバに戻れない。日本でプレーする分には普通にキューバへ戻れる。家族のためにも、それがいい。僕には親や恋人、3歳の娘、1歳の息子がいる」
-今年1月、同僚のコラスが米大リーグ入りを目指し亡命したと報道された。
「去年まで3年間、やってきた仲間だ。今年、一緒にプレーできないのは寂しいよ。次、いつ会えるか分からないけど、どこにいても頑張ってほしい」
-2017年5月、ともに育成選手として来日。
「あの頃、筑後(ファーム施設)で、早く支配下登録されたいなって。家族のために頑張ろうって、そんな話をしていたよ」
-連絡を取ることは。
「この間、テレビ電話で話した。込み入った話はしてないけどね。元気?とか練習頑張って、とか。それぐらいの話だけどね」
-亡命せずに米移籍できる新制度が頓挫した(※4)。失望はなかったか。
「正直、新制度はうれしかった。僕のことだけじゃない。ほかの選手にとって、いいチャンスになると思った。だから駄目になって本当に残念だった」
※4…これまでキューバから米大リーグへの移籍は密入国や第三国への亡命を経て行われていたが、両国の国交回復に伴って18年末に移籍制度設立で合意。キューバ野球連盟は19年春、移籍可能な選手を発表し、モイネロやコラスもリストに名を連ねていたが、その後、米政府が同制度を認めない方針を示した。
-自身の現在の状態は。
「体は準備できているよ。去年の倍、準備してきた。例えばスプリントを10本走っていたところを、20本走ったりしてね。シーズン60試合ぐらいに投げて、チームに貢献したい」
-何かテーマは。
「制球力だね。四球を出さないことを目指すよ。去年が25個だったから、今年は20個以下。キャッチボールから変化球の精度アップに取り組んでいるところだよ。ボールにする球、ストライクを取る球、しっかり投げ分けられるようにね。ブルペンに入る時期はまだ決めてないけど、キャンプ中にと思ってるよ」
-五輪の舞台は東京。
「とても大きな意味がある。もしプレーできたら、知ってくれている人も多くて、応援もしてもらえるかもしれないけど…緊張しそうだな(苦笑)」
-ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、プレミア12には出た。
「そう! あとはオリンピックだけなんだ」
-出場すれば同僚の千賀や甲斐を擁する日本と、メダルを懸けて争う可能性も。
「日本戦になったら先発したい! 松田(宣)サン、(甲斐)拓也サン、ギータ(柳田)サンもいるかな。みんな三振に抑えて、それで優勝できたら、すごく気持ちいいだろうね」




















