30歳の育成助っ人右腕に王会長「投手か野手か分からない」/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 11年2月21日は育成ながら30歳の助っ人右腕が驚きの投球を披露。秋山監督、王会長が即反応しました(年齢などは当時)。

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 くせ者右腕が怪投披露!! 育成のファン・デレオン投手(30)が紅組3番手で登板し、2回を無安打無失点に抑えた。16日の紅白戦でも1イニング無失点に抑えており、評価はうなぎ上り。王貞治球団会長(70)は中継ぎの適性も見込んでおり、右肘痛で離脱した甲藤の代役としてキャンプ終了後も1軍帯同することが決定的だ。オープン戦でも起用し、支配下選手登録の合否を見極める。

 右に左に球を動かし打者を翻弄(ほんろう)した。育成のデレオンがスライダーやカーブ、シンカー、ツーシームと多彩な変化球を操り、2イニングを無安打1四球に抑えた。「きょうは調子も内容もよかった。左打者へのシンカーでストライクを取れた」と納得の19球を振り返った。

 ひょうひょうとした表情でタカのヒットメーカーを仕留めた。7回2死。川崎を追い込むと、外角低めのスライダーで遊ゴロに打ち取った。スリークオーターとサイドスローを目まぐるしく切り替えるなど、マウンドさばきはまさに“くせ者”。同じ球筋はほとんどなかった。

 一風変わった右腕の快投に秋山監督が「面白いんじゃないの。これからだね」と期待を込めれば、王会長も「投手か野手か分からない(投げ方だ)けど、球を操っている。先発タイプじゃないが、相手が嫌がりそうだね」と目を見張った。

 規定では日本の育成選手の7月末と違い、育成契約で26歳以上の外国人選手は支配下登録期限が3月末。デレオンに残されたチャンスは少ない。この日は編成・育成部のミーティングが行われたが、小林至編成・育成部長は「今日は結論は出ていない。現場のニーズに合うかどうか検討しながら、早く結論を出したい」と説明した。

 デレオンは今後、1軍に帯同してオープン戦に出場する予定。「今は自分のいいところを全部出すことで精いっぱい」と意気込んだ。この日は試合用のユニホームを忘れオーティズのものを借りたため、本来の背番号「140」ではなく「49」で出場した。ここから結果を出し続け、今度は自分の新しい背番号を勝ち取る。(山根 崇)

 ◆オリックス石本スコアラー「低めに制球し、ゴロを打たせる投球ができていた。飛ばないボールになって面白い投手だ。支配下選手登録され、1軍の外国人投手がけがをした場合に戦列に入ってくる可能性はあるのでは」

(2011年2月22日付、西日本スポーツより)

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