38歳の育成左腕が支配下「自信なければユニホーム着てない」/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの宮崎春季キャンプを、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 11年2月23日はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表経験もある38歳の育成左腕が、ベテラン健在を示しました(年齢などは当時)。

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 ベテラン左腕が支配下登録をゲット!! 巨人を戦力外となり育成選手として新加入した藤田宗一投手(38)が韓国・起亜(KIA)タイガース戦に3番手で登板し、1回を1安打無失点に抑えた。16日の紅白戦から3試合連続の無失点で首脳陣の評価を高め、支配下登録入りに「合格」。貴重な中継ぎ左腕が投手陣に加わる。

 ベテランらしい制球力で起亜打線を手玉に取った。5回に登板した藤田が、初の対外試合をわずか9球で終わらせた。1死から6番金相勲に左前打を許したが、続く崔訓楽を2球で追い込み外角低めへのスライダーで空振りの3球三振。李永守も低めのスライダーで三ゴロに打ち取り「8割方は低めに集められた」と満足げに目を細めた。

 「自信はずっとあった。なければ育成(選手)になってまでユニホームを着ていない」。走者は出しながらも3試合連続無失点。「昨年からいろいろなことがあって、体を休めていない。その分、パッと今季に臨めた」と好調の理由を説明した。オフに巨人を自由契約となり、古巣ロッテの入団テストや12球団合同トライアウトを受けてきた。現役続行への道を求めた日々が、元WBC戦士を支えた。

 高山投手コーチは「経験、実績がある。まだまだ一線でやっていける力を十分持っていると見せてくれた」と合格点を与えた。20日にA組合流。この日で春季キャンプを打ち上げ、26日からオープン戦に入る。その後の支配下登録が濃厚だ。

 摂津の先発転向や甲藤の右肘痛による離脱など、リリーフ陣は再整備が必要。中継ぎ左腕への期待は増す。昨季は12年連続していた1軍登板が途切れたが、自身が保持する日本記録の581試合連続救援登板も更新できそうだ。「コントロールと直球の球速アップに取り組む。キャンプは体をつくるのが中心だった。3月は投げることを中心にやっていく」。開幕までの青写真はでき上がっている。

 「全然違った(環境の)中で楽しくできた。徐々に徐々に、一歩ずつやっていく」。百戦錬磨のセットアッパーが加わり、タカ投がさらに厚みを増す。(山根 崇)

(2011年2月24日付、西日本スポーツより)

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