新人柳田がサファテ153キロ撃ち プロも「見抜けなかった」能力/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年以降の出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 11年2月27日はドラフト2位ルーキー柳田が、当時広島で来日1年目だったサファテの剛速球を打ち砕いてアピールしました(年齢などは当時)。

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 剛球打ちにドームがどよめいた。6回の先頭打者として登場した柳田。サファテの高め153キロを振り抜くと、快音とともに鋭いライナーが中前に抜けた。「力負けせずに自分のスイングができた」。プロのストレートへの対応力を首脳陣に見せつけた。

 全5球はすべて直球。しかも4球は150キロを超える剛速球。広島経大時代、150キロを体験したのは全日本大学選手権の時だけ。「今まで見た中で一番速かったんじゃないですか」。だが、怖いもの知らずの22歳はひるまない。2球で追い込まれながら、1球ファウルで粘った後、高めの4球目を見極めて安打につなげた。「1試合1試合が勝負。悔いの残らないようにしないと」。見事に結果をもぎ取った。

 豪快な一撃は秋山監督を魅了した。「150キロの球だったろ? 打ち返したし、やっぱりいいものを持っている」。試合前練習では秋山監督からマンツーマンで外野守備指導を受けていた。打球を追う際のスタートの姿勢について助言を受け、柳田は「下手な部分なので、意識してできるようになりたい」。助言に対する感謝の気持ちをバットで表現した。

 プロの世界への対応力で周囲を驚かせている。オリックスのスカウト時代に柳田を見ていた藤井打撃コーチは「プロで活躍するには速い球への対応が課題で、もう少し時間がかかると思っていた。見抜けなかった」と苦笑いを浮かべながら、潜在能力の高さを認めた。

 対戦した広島は子どものころからファンだった球団。「応援する側だったので不思議な感じ。でも絶対に打ちますよ」と対戦前に宣言した通りに2試合連続安打をマークした。

 広島商高の2学年先輩の岩本が敵として出場していたのも刺激になった。岩本が3年夏の甲子園に出場したときはアルプススタンドで応援。今回は同じグラウンドに立っただけでなく、会話も交わした。「『調子がいいね。今度広島で食事に行こう』と誘われました」。約2週間後に広島遠征が待っている。先輩との約束を果たすには、打ちまくるしかない。(山根 崇)

(2011年2月28日付、西日本スポーツより)

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