ソフトバンクのリチャード「自分を変えたい」新登録名で即アピール弾

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク春季キャンプ紅白戦(20日、宮崎・生目の杜運動公園)

 育成3年目のリチャード内野手(20)が悲願の支配下登録へ向けて猛アピール弾だ。白組の「10番三塁」で出場。第1打席でいきなり左中間席に放り込む豪快アーチを披露したほか、右中間二塁打も放つなど躍動した。この日、登録名の「砂川リチャード」から「リチャード」への変更が発表されたばかり。“新名”の船出を自ら祝った期待の大砲候補は、さらなる飛躍を誓っている。

 「リチャード」としての実戦初スイングだった。3回の第1打席。2ボールから昨年ブレークした高橋純の143キロの内角真っすぐを振り抜いた。打球が左中間席の上部で弾んだ。

 森ヘッドコーチが「ええ音がしたねえ」とうなる快音。だがサブ球場のバックスクリーンを越える一打を放ったこともある男は納得はできない。「(バットとボールが)正面衝突みたいになり、スピンがかからなくて無回転で飛んだ。だから、あまり飛んでなかったな」と言い切った。

 続く5回2死での第2打席でもきっちり結果を残した。同じ育成の右腕重田の外寄りスライダーを捉え、右中間へ二塁打。「良かったけど、これも本塁打になればもっと良かったな」。2安打1打点。支配下登録への好アピールにも、貪欲に先を見据えた。

 守備でも存在感を示した。好捕もあったほか、A組(1軍)では初の実戦登板となったスチュワートに三塁から頻繁に声を掛けた。「自分は英語ができるので。一人にするとかわいそうじゃないですか」。細やかな気遣いも示して、2回無失点3奪三振のスチュワートの好投も引き出した形だ。

 登録名の変更は飛躍を誓う決意の表れでもある。「(自分を)変えたかったんです。昨年よりいい形になるように」。この日は両親がスタンドで見守っていた。昨年は訪問の前日に負傷してしまったが、変更に込めた願い通りに1年前とは見違えた姿を披露した。

 試合後にはバレンティンに「ナイスバッティングだ。そのまま続けて、楽しんでいけ」と声を掛けられて、自信にもつながったという。リチャードは「思い切りやって、悔いが残らないようにやっていきたい」と決意を新たにした様子だ。

 キャンプも終盤に入り、メンバー絞り込みの時期も刻一刻と迫る中での活躍ぶり。工藤監督も「こうして結果が出ることが一番。積み重ねてくれたらいい。2本目も良かった」と目を細めた。キャンプ序盤には何度も王球団会長から直接指導を受けた“秘蔵っ子”。首脳陣の頭を大いに悩ませて、支配下登録を勝ち取る。(山田孝人)

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