ソフトバンクもファンサービス自粛 千賀沈痛「ハイタッチしたいけど」

西日本スポーツ

■当面の間

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大する中、福岡ソフトバンクは20日、感染予防対策のため、選手によるファンサービス(サイン、ハイタッチ、握手、写真撮影、プレゼントの受け渡しなど)を同日から当面の間、自粛すると発表した。また「ジェット風船」の販売も自粛。ホームの試合で7回の攻撃前に行う「ラッキーセブンジェット風船」や、勝った試合後の「勝利の白星風船」の演出も自粛し、より安全で安心した野球観戦ができる環境整備に努める。

■千賀「仕方ない」

 12球団でも屈指のにぎやかな雰囲気が一転した。平日の20日でも1万300人が訪れ、初日から計22万人以上のファンが足を運んでいるソフトバンクのキャンプ地。球団がファンサービスの自粛について発表した午後3時以降、遠慮気味に選手らを見守るだけの静かなものになった。

 ファンの楽しみの一つが選手らとの握手やサイン、プレゼントの受け渡しだ。練習を終えた選手らが宿舎行きのバスに乗り込む際はサインなど「触れ合い」が望める最大のチャンス。19日までは多くのファンでごった返したが、この日のバス周辺は閑散とした。長崎から訪れた20代の女性2人組は「今日からなんですよね…」と、選手に渡すはずだったプレゼントを手にしたまま残念がった。

 選手側も苦渋の思いだ。子どもらへのファンサービスに手厚いエースの千賀は「子どもたちも多いしハイタッチなどしたいけど、仮にこっちが(ウイルスを)持っていて自分がうつす場合だってある。お互いのために仕方ないかなと思う」と沈痛な表情。毎年、事前に直筆でサインを書いたカードを、キャンプ期間中に数千枚配る工藤監督も「ファンの方には申し訳ないけど、苦渋の決断だと理解していただきたい。収まればまたしっかりファンサービスをしたい」と話した。

■関係当局と連携

 プロ野球界全体でも、さまざまな対策が広がっている。16日には宮崎県内でキャンプ中の西武、オリックスがファンサービスの自粛を発表。楽天やロッテなども既に自粛を発表している。また、風船を膨らませた際に入った唾液が周囲に飛び散るのを防ぐため、キャンプ中に始まった対外試合やオープン戦などでジェット風船を使っての応援を自粛する動きも拡大している。西武と阪神は高知県内で19日以降に行う予定だった台湾プロ野球・統一との試合を中止した。

 ソフトバンクが自粛を発表した20日、福岡市在住者が感染していることが九州で初めて確認された。3月20日のシーズン開幕を控え、各球団とも慎重に動向を見極めながら対策を進めるとみられる。ソフトバンクは今後について、感染者の発生状況を注視しつつ、国や福岡県、福岡市の関係当局と連携し、対応を順次実施していく予定、としている。

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