へこたれない「HKTの宝」、最後に一番幸せな夜を 深川舞子22日卒業

西日本スポーツ 古川 泰裕

 HKT48チームKⅣの1期生、深川舞子(20)が22日の劇場公演でグループを卒業する。「まいこむ」の約8年間の活動を振り返る時、真っ先に浮かぶのはいくつもの悔しさに耐える姿だ。でも、彼女はへこたれずに前向きな笑顔を絶やさなかった。だからこそ、ファンや仲間から「HKTの宝」と愛されるアイドルが生まれた-。

 1期生として、小学6年でグループに加入、研究生として活動を始めた。切れ長の目が印象深く、あか抜けない当時の1期生の中では、どちらかと言えばクールで大人びていた。2011年11月26日の初日公演には当時21人いたメンバーの中から16人が選抜され出演した。だが、その中に深川の姿はなかった。センターの兒玉遥らが踊るユニット曲を、ステージ後方で盛り上げるバックダンサーが役割だった。

 苦闘は続く。翌年3月、研究生から16人が正規メンバーに昇格し、チームHを結成した。そこにも彼女の名前はなかった。

 14年1月、HKTに大きな変化が起きる。初めてのコンサートツアー、その初日の大分公演でチームHの再構成と、新たなチーム「KⅣ」の誕生が発表された。ともに研究生として頑張ってきた同期の今田美奈や、後輩である2期生も昇格する中、深川の名前はまたも呼ばれなかった。

 1期生最後の研究生になってしまった。「8割くらい」昇格できると信じていた分、ショックも大きかった。泣きはらし、過呼吸で1時間ほど動けず、一人遅れて会場を後にした。心は折れかけたが、それでも同期の今田に祝福のメールを送った。

 その1カ月後、ようやく思いが報われる。AKB48グループ全体の再構成で、チームKⅣへ昇格した。「やっと(ファンの)皆さんに少しの恩返しができます」と喜んだ。

 念願の正規メンバー昇格を果たした後も、「目に見える結果」は、なかなか出なかった。シングルCDの表題曲を歌う「選抜」の経験はない。それでも腐らず一生懸命、いつも最大限に自分を表現しようとした。それが時に「天然」な発言となって、笑いを生むことも。そんなひたむきな姿がグループを助けることもあった。

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