へこたれない「HKTの宝」、最後に一番幸せな夜を 深川舞子22日卒業 (2ページ目)

西日本スポーツ 古川 泰裕

「ステージでやるときは…端っこでもいい」

 2017年6月、動画配信サイト「SHOWROOM」の特番で10枚目のシングルの選抜メンバーが発表された。グループにとって大事な情報発信だったが、あまりHKTとゆかりのない芸人らに進行が任され、淡々とした内容に不満を感じるファンやメンバーも少なくなかった。

 重苦しい空気を払うように、1期生の村重杏奈が動いた。独自に決めた「村重選抜」を発表したのだ。

 センターに指名されたのが深川だった。すかさず同期の田中菜津美が反応し、深川が大好きな少女漫画誌「りぼん」にちなんだ「恋するRibbon!」を作詞。3期生の坂本愛玲菜がメロディーを担当、2期生の上野遥が振り付けをした。衣装は3期生・外薗葉月がデザイン。話は一気に進み、シングルのカップリングとして収録されることが決まった。

 初のメンバー主導で生まれた楽曲が発表されると、「りぼん」の漫画家たちもSNSを通じて好意的な反応を寄せた。

 深川は同年8月、西日本スポーツの「月イチ活動報告」に初登場した。「恋するRibbon!」の制作秘話で盛り上がったインタビュー、終盤に飛び出した本村碧唯の「『りぼん』にまいこむが登場するかも」という発言に「そうなったら『りぼん』を国宝にする」と反応。「家宝」と「国宝」を間違えて現場を和ませた。

 「いつかステージで披露してほしい」という山本茉央(卒業)の願いには「ステージでやるときは…私は端っこでもいい」と答えた。センターが終始ステージの端っこにいたら、明らかにおかしい。笑うメンバーを前に、彼女は続けた。「同じ選抜に咲良やはるっぴ(兒玉)がいるのに申し訳ない」。一見すると“いつもの珍回答”だが、彼女らしい気遣いと謙虚さを感じた一言だった。

 2018年1月に開かれた、AKB48グループの人気曲を決める「リクエストアワー」で、「恋するRibbon!」は見事17位にランクインした。国内の姉妹グループが勢ぞろいする華やかなステージ。その真ん中で歌い踊った。満面の笑みを浮かべ、小道具の「りぼん」をぎゅっと抱きしめた。

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