進路をソフトバンクのチア一本に絞って合格したけど…昔は「めっちゃこけてた」運動オンチだった

西日本スポーツ

 ソフトバンク公式ダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」2020年度メンバー20人の活動が始まった。応募者約100人の中からオーディションを勝ち上がった個性派ぞろい。今季で2年目のMEIは、もともと「運動オンチ」だったという。

 「小さい頃(ヤフオク)ドームに来た時、野球している中でかわいい女の子たちがいるのが印象に残ってて」。ハニーズに淡い憧れを抱いた当時、将来の夢は「ダンスの先生」だった。

 福岡出身。小学1年でダンススタジオに通い始め、みるみるうちにのめり込んだ。週5日通い「ほぼ遊んだりせずに、ダンス一筋でした」。意外にも「運動神経が悪くて、小さい頃、めっちゃこけてたんですよ」と苦笑する。「勉強もダメだったからダンスさせたって、親は言ってました」。双子の弟は小さい頃から器用にガンダムのプラモデルを組み立て、今は建築関係の企業で設計に携わる。好対照なほど不器用な姉だった。

 それが小学校を卒業する頃には「ダンスでやっていこう」と思い立った。やがて母が「あの時、なりたいって言ってたハニーズになれるように頑張ってみたら?」と背中を押してくれた。

 「それで準備をして。ハニーズのオーディションを受けるまでに、何年間で何をやるっていう計画を立てました」。習っていたダンスをやめ「ハニーズダンススクール」入り。同スクールはソフトバンクが福岡などで運営するチアとダンスのスクールで、4歳以上を対象に現役ハニーズやOGらが指導にあたっている。クラスは年齢やレベルごと。最上級の「シスターズクラス」に入るには中学生以上で、一定の在籍期間を経て、なおかつオーディションも通過する必要がある。ここにMEIは1年で加わり、ハニーズ入りを目指してチアダンスに励んだ。

 「好きだからダンスを続けられただけなんですけどね」。人前に出る仕事を目指す中で、ミス・ユニバース・ジャパン福岡の13~17歳部門「ティーングランプリ」にも出場。ファイナリスト8人に残り、芸能事務所に所属もした。そうした活動の中でも「ダンスで輝きたい」という思いは募るばかりだった。

 「根本はブレなかったですね。ハニーズダンススクールに入ってからなおさら、絶対ハニーズになりたいっていう気持ちが大きくなった。実際にハニーズのメンバーの方と一緒に踊ったり、近くで見たりして、やっぱりかわいいな、輝いてるなって思って」

 最後は進路を一本に絞った。「ハニーズのオーディション一つだったんで、受からなかったら何もなくなる。すごく不安だったし、考えました。でも何かと両立するより、一本でガッといって、これに懸けようと」。向こう見ずな挑戦に、この時も母は「どうにかなるから」と寄り添ってくれた。

 自信より不安。「受かったときは本当にうれしくて、今、思い出しても鳥肌が立つぐらい」。晴れて加わったハニーズでも、不安は尽きなかった。「受かったら受かったで、自分も周りみたいにやれるかな、輝けるかなって…」。そんな思いで1年目を過ごした。

 練習し、人に見られることで「自分とすごく向き合えた年になった」と言う。「覚えるのに一生懸命で、緊張ばかりして、MCで失敗して落ち込んで。そんなことが多かったんですけど、経験した分、少し…少しだけど余裕も出てきたので。ちょっとアドリブを入れてみたり、ダンスでも自分の得意な動きでアピールしたりしていきたいです」。コンプレックスが、その原動力でもある。

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