VARも味方した鳥栖 先発平均3歳若返りでV候補から勝ち点1奪取

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田J1第1節 川崎0-0鳥栖(22日、等々力)

 J1サガン鳥栖は22日、2季ぶりの優勝を狙う川崎との敵地での開幕戦で、押されながらも0-0と引き分けて勝ち点1をつかんだ。後半開始直後、一度は川崎の先制点が認められたが、今季から導入された映像で判定をサポートするビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、得点が取り消しとなった。VARで得点が取り消しになったのは初めて。

 沸き立っていた敵地のスタンドを沈め、窮地から救ってくれたのは新ルールだった。試合開始早々から川崎に押されっぱなし。後半4分すぎ、レアンドロ・ダミアンに先制点を押し込まれ、鳥栖の選手はがっくりと肩を落としたが、VARによってオフサイドと判定され、ゴールは取り消し。その後の川崎の猛攻も耐え抜いた。

 微妙な判定だった。GK高丘は「(オフサイドとは)分からなかった」と振り返り、DFエドゥアルドも「気が付かなかった」。シュート数は鳥栖の3本に対して、川崎は19本。防戦一方だっただけに、先制点を許さなかったことが結果に大きく影響した。

 金明輝監督は試合後「多くの方が川崎が勝つ、と思っていたでしょう」と語ったが、優勝候補相手にもチームには攻守に積極的な姿勢を求めていた。「引いて守ることもできたが、取り組んできたことにトライして、チームの立ち位置が分かった」。前向きな姿勢で得た結果による収穫を強調した。

 昨季の開幕戦は0-4で名古屋に大敗し、勢いに乗れないまま、残留争いに苦しんだ。メンバー刷新を図った今季、スタメンには明治大出身のルーキー森下、鳥栖ユースから昇格した本田など、フレッシュな顔ぶれが並んだ。昨季の清水とのシーズン最終戦は先発の平均年齢は27歳だったが、この試合は24歳。右サイドバックで好守に奮闘した森下は「鳥栖は下位のチームと言わせないようにしたい」と自信を深めた。

 日本代表の森保監督も視察に訪れた一戦で、中盤を支えた18歳の松岡は「ミスもあったし、まだまだだった」と笑顔を封印した。争うなら残留ではなく優勝を-。チームを変革させるための挑戦は、上々の船出となった。(松田達也)

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