大敗オリに要注意なワケ 鷹支えた参謀も「ひょっとしたらひょっとするぞ」

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 今季初の対外試合。オープン戦初戦の敵軍には会いたい人がいた。昨季までオリックスの投手コーチを務め、今季からヘッドコーチに昇格した高山コーチだ。

 2006年からの8年間はホークスの投手コーチを務め、常に選手に寄り添う指導法で抜群の信頼度を得ていた。1軍投手コーチ時代は秋山政権を支えて日本一1度、リーグ優勝2度を誇っただけに、ファンの認知度も高いはずだ。

 分け隔てなく、丁寧に受け答えしてくれる人柄で、報道陣に愛されたコーチでもあった。そんな高山コーチに今年初めて会えるとあって、球場到着後は真っ先にあいさつへ向かった。

 顔を見るなり「誰だよ」と言われたが、義理人情に厚い方だと分かっているから心地よい。こちらは投手出身の高山コーチがヘッドコーチとしてノックを打っていると小耳に挟んでいたものだから「大変な役回りですね」と話を振ってはみたが「うるさいんだよ」と軽くあしらわれた。

 ただ、それが冗談ということもすぐに分かった。ダンディーな相好を崩し「いろいろやることがあって、大変だよ」と返してくれた。偽りのない本音だろう。

 実は、高山コーチに会いたい理由は他にもあった。今季のオリックスはダークホース的存在として、パ・リーグを“かき回す”チームになるのでは?とひそかに見ているからだ。

 メジャー通算282本塁打のジョーンズが加わった打線の厚みも見逃せないが、今季のオリックスは何といっても、伸び盛りの若手が先発陣に多数存在することが躍進をにおわせる。

 今季開幕投手の山岡、昨季、最優秀防御率に輝いた山本の「山・山コンビ」を軸に、K-鈴木、榊原、田嶋、張奕と150キロ近い力のある球を投げ込む投手がずらり。あとの4人は正直、実績は乏しいが、若さ故の“爆発度”は未知数なだけに、勢いづくと手がつけられない可能性を秘める。

 そのあたりを聞いておきたかった。すると、想定内の返答があった。「若い子が自信をつけたら面白いと思うよ。ひょっとしたら、ひょっとするぞ」。この日は工藤ホークスが圧勝したが、シーズンでは侮れない存在へと変貌を遂げるかもしれない。要注意だ。 (石田泰隆)

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