千賀の状態むしろ後退…不測の事態に直面した工藤監督 参謀の胸の内

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 工藤ホークスが宮崎で行った春季キャンプを打ち上げた。とはいえ、きょう25日からの3日間は宮崎で、ロッテ、西武との練習試合が3試合も組まれている。1軍生き残りを懸ける若手にとっては、まず最初の「ふるい落とし」がここで行われるということだ。

 そこで、昨春キャンプの紙面を振り返ってみた。森ヘッドコーチの総括によると、レギュラー陣を脅かす若手の台頭がなかったことを挙げ「全体的に物足りなかった。何とかしてやろうという必死さが見えなかった」と嘆いていた。

 では、今キャンプはどうだったか。今年も森ヘッドコーチに総括をお願いした。1年前は若手野手のアピール不足に苦言を呈していたが、今年はリチャードや周東らが実戦でも結果を残し「こちらの予想をはるかに超えるものを示してくれた。そこは大きな収穫」と手放しで喜んでいた。

 一方で投手、中でも先発陣をしっかり整備できずにキャンプを終えたことに関しては、大きな不安を抱えていた。「去年と逆で今年は投手にけが人が多かった。特に軸として考えていた2人がけがで出遅れたことは誤算かな」。森ヘッドコーチの指す2人とは言わずもがな、千賀と高橋礼だ。

 特に開幕投手大本命だった千賀の調整ペースが一向に上がってこない。上がってこないどころか、ここに来て新たな不安要素が発覚した。予定されたオープン戦登板も回避濃厚となるなど、状況はむしろ後退しつつある。工藤監督は開幕投手通達について「3月に入るころには」と話していたが、ずれ込む恐れもある。

 これはまさに不測の事態だ。そして、この先発陣の柱となるべき開幕投手がいまだに定まらないものだから、開幕ローテーションの人繰りにまで影響を及ぼし始めている。森ヘッドコーチは「野球は投手というくらい、大事なポジション。開幕ローテがこの時期にしっかり固まってないのは、不安材料だよね」と胸の内を明かしてくれた。

 シーズン開幕まで3週間余り。残された時間は決して長くない。就任5年で4度の日本一に輝いた工藤政権ではあるが、何だか今年はピリッとしない。 (石田泰隆)

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