ソフトバンク森ヘッドコーチ「勝たなきゃ」練習試合に勝利求めた理由

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 今年のプロ野球キャンプで、どこよりも露出のあった球団ではなかろうか。この日、工藤ホークスと練習試合を行ったロッテだ。説明するまでもないだろうが、高卒ルーキーとして注目を一身に浴びる佐々木朗が在籍するからだ。

 ホークスのキャンプ地へ初めて足を踏み入れたこの日も、常に話題の中心だった。ブルペンでの投球練習時は、ホークス側もランチ休憩中だったこともあり、多くの選手が足を運んでいた。森ヘッドコーチら首脳陣の姿もあり、一様に感嘆の声を上げていた。

 こちらも初めての“生佐々木朗希”に興奮を覚えた一人だ。何より衝撃を受けたのはブルペン前のキャッチボール。突如持ち球のスライダーを投げ込むものだから、予期せぬ軌道と見たこともない曲がり幅に、思わず声を上げてしまった。

 フェンス越しではあったが、受け手の後方からボールの軌道を追えたことは幸運以外の何物でもない。ダルビッシュ(現カブス)や大谷(現エンゼルス)がそうだったように、こんな投手を間近に見られるなんて、パ・リーグの担当記者冥利(みょうり)に尽きる。早くシーズンで、本気で投げる姿が見てみたい。

 この日の練習試合は昨季8勝17敗と大きく負け越したロッテに2-1と辛勝した。この時期はまだお互いがベストメンバーにあらず、試合に出場する主力も早々とベンチへ下がるなど調整の色合いが濃いが、それでも勝負事だ。勝つに越したことはない。

 「練習試合とはいえ、試合内容も大事だけど、結果も大事。去年は(ロッテに)あんなにやられている(負けている)んだから」。試合前、森ヘッドコーチはそう意気込んでいたが、チームは今季初対戦できっちり勝利を収め、まずは一安心といった様子だった。

 「苦手意識払拭(ふっしょく)じゃないけど、勝ち癖をつけることも大事。勝たなきゃと言って勝ったんだから、そこは『よし』としたい」。2年連続でリーグ制覇を逃した昨季は、ロッテに喫した九つもの借金が大きく響いた。2年続けて同じ過ちは繰り返せない。森ヘッドコーチの言葉に力がこもるのも、当然だ。 (石田泰隆)

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