J公式戦「国難」で延期決断 チェアマンと全クラブがテレビ電話会議

西日本スポーツ 松田 達也

■理事会で決定

 Jリーグは25日、東京都内で理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月15日までに予定していたリーグ戦とYBCルヴァン・カップの全公式戦計94試合の延期を決めた。日本国内のプロスポーツで同ウイルスの影響による延期は初めてだ。2月21~23日にJ1とJ2が開幕したばかり。東京五輪イヤーに大幅な日程変更が求められる事態となった。

■プロスポーツ初

 新型コロナウイルスの感染拡大はJ公式戦の延期の事態に発展した。苦渋の決断を下した村井満チェアマンは現状を「国難」と表現。政府の専門家会議が直近の1~2週間が拡大を収束できるかの瀬戸際という見解を示したことを重視したと明かし「Jリーグとしても協力する必要があると判断した」と説明した。

 Jリーグによると、台風や地震などの自然災害以外で公式戦が中止されるのは初めて。九州関係では佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムでのJ1リーグ戦、サガン鳥栖-大分トリニータ(3月13日)の「九州ダービー」などが延期の対象となった。

 村井チェアマンは、最終的な判断は対象となっている全てのJクラブ幹部とのテレビ電話による会議で意見交換して決めたことを明かした。同チェアマンによると、第1回の会議は20日に実施。J1が21日、J2も23日に開幕した後も、24日に2回目の会議を開催した。同日夜に政府の見解が公表されたことを受け、25日の3回目の会議で決定した。

 村井チェアマンは「会議の中で賛否両論はあったが、慎重に判断した」と説明。無観客試合を採用しなかったことについて「ファン、サポーターの前で試合を行うべきという考えだった」と明かした。野球、相撲などのプロスポーツ団体には公式戦の延期を報告したという。

 現時点では3月18日のリーグ戦からの再開を予定しており、代替試合は東京五輪による中断期間を避け、その前後に組み込む方針。ただ過密日程になることは必至だ。村井チェアマンは「開幕節を実施して(対策の)知見を得ている。今後も各クラブと協力して、試合が再開できるように準備したい」と話した。 (松田達也)

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