ソフトバンク3位津森は対ピンチ◎、窮地で4連続Kにコーチ「おーっ!」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆練習試合 ソフトバンク6-4ロッテ(26日、宮崎・アイビースタジアム)

 ピンチで◎の強心臓! 福岡ソフトバンクのドラフト3位津森宥紀投手(22)=東北福祉大=が、対外試合初登板となったロッテとの練習試合で2回を無失点と好投した。4連続奪三振をマークするなど「開幕1軍」に向けて猛アピールに成功だ。変則サイドスローから浮き上がるような直球と変化球を駆使し、昨季打ち込まれたロッテ打線を翻弄(ほんろう)。パワー系投手が多い救援陣の中で、継投の幅を広げる新たなピースになる可能性を見せつけた。

 真骨頂はピンチを迎えてからだった。7回のマウンドに上がった津森は、先頭井上に内野安打、続く岡にはバットを折りながらも右前打を許し無死一、三塁。ルーキーには酷なピンチだ。「詰まっていたし仕方ないと気にせずに投げた」。菅野はチェンジアップを振らせ、続く安田には外角のボールからストライクになる「バックドア」で見逃し三振を奪った。

 豊富な投球バリエーションを見せた後は力勝負。「真っすぐが伸びた」。左打席には大学時代に日本代表でバッテリーを組んだこともある、ドラフト同期の佐藤。外角高め145キロで空を切らせるとマウンドで体が躍った。「(球が)浮き上がりながら(外角に)逃げていった。あれが特長だと思う」。かつての“女房”にそう言わしめる、力のこもった一球だった。

 ピンチを迎えてからの変貌に、首脳陣も驚きを隠さない。工藤監督は「ランナーが出てから見違える投球だった。森山(投手)コーチが『おーっ!』と言っていた」とベンチでの内幕を明かした。その上で「気持ちを前面に出した投球をしてくれるとありがたい。右左関係なく使える」と賛辞を惜しまなかった。

 新人投手で唯一、A組スタートで紅白戦も2試合に投げ計2回を無失点。この日は、初めてのイニングまたぎだったが、2回で許した走者は最初の2安打のみで、8回先頭の藤原からも直球で空振り三振を奪い、4者連続三振を記録した。最速は146キロをマークし「145、146キロぐらいが一番、キレがある」と自己分析。150キロ超の本格派が顔をそろえる救援陣に、スパイスを加える存在となる可能性は十分。開幕1軍への道が大きく開けてきた。(鎌田真一郎)

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