ソフトバンク東浜あるぞ初の開幕投手 大役も何ら不思議でない根拠

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 NPBは26日、新型コロナウイルス拡大に伴い、残りのオープン戦全戦を無観客試合とすることを発表した。3月20日にシーズン開幕が迫っていることに焦点を絞った場合、無観客とはいえ、各球団ともに実戦をこなせる機会があることはありがたいことだろう。

 その対象となる最初の試合は、ホークスにとって29日の阪神戦となる。宮崎での春季キャンプを終えたチームが、今季初めて本拠地に戻って戦う一戦。当初は故野村克也さんの「追悼試合」として開催を検討していたが、こちらは延期となることが考えられる。

 本来、この一戦には開幕投手最有力の千賀が先発予定だった。自身今季初の実戦登板を起点に2度の登板を重ね、シーズンへ入っていく青写真を描いていたが、現在は右前腕部の張りを理由に4日間ノースロー状態。日に日に大役の可能性が低くなっている状況だ。

 だからといって、時計の針が止まるわけではない。首脳陣はあらゆる事態を想定してチームを動かさねばならず、第2、第3案を常に求められる。その代案の一つが東浜の開幕投手だ。当初は3月1日の阪神戦に今オープン戦2度目の先発予定だったが、1日繰り上げ、2月29日の同戦で先発することが決定した。

 これは開幕投手へ向けて調整を進めていく予定だった千賀のプランをたどる形となりそうで、現時点で大役第1候補と言える。森ヘッドコーチは「オープン戦は登板せず、ぶっつけ本番もなくはない」と千賀の開幕投手に可能性を示すものの、長いシーズンを考えると開幕戦にこだわる必要もなく、断念もあり得る。個人的にはそちらの選択の方が賢明に思えて仕方ない。

 そう思わせるのも、東浜の状態の良さがあってこそだ。23日の対オリックス戦では最速150キロの直球を主体に3回1安打無失点。工藤監督をはじめ、首脳陣の評価は総じて高かった。

 何より、東浜自身が確かな手応えをつかんでいる。「今年は納得のいく球を投げられているし、そこに根拠を持てている。捕手に向かって1本のラインもできている。ここ1、2年はそれがなかった」。2017年の最多勝右腕が自身初の大役に選ばれたとしても、何ら不思議ではない。 (石田泰隆)

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