リオ銅の永瀬が再び五輪へ 右膝重傷、心折れかけ井上監督の声で再起

西日本スポーツ 末継 智章

 全日本柔道連盟(全柔連)は27日、東京都の講道館で強化委員会を開き、男女計12選手を東京五輪代表に選出した。

 紆余(うよ)曲折を経て再び手にした五輪代表に誇りを抱いた。男子81キロ級の永瀬が2017年に負った右膝の大けがを乗り越え、昨年7月からの国際大会4連勝が評価されての代表入り。「神様の試練じゃないけど、けがは強くなれるきっかけにすぎないという考え方でここまでこられた。挫折をせず挑んだ4年前と違い、いろんな経験をした分、成長している」と胸を張った。

 右膝のけがは人生初の手術と約1年の離脱を強いられる重傷だった。心が折れそうになった永瀬を救ったのが、男子日本代表の井上康生監督の言葉だ。「おまえには五輪の悔しさを晴らす力がある。世界選手権ではなく、東京五輪に向けてやるべきことをやれ」と励まされ「自信というか力になった」と奮起。リハビリ中から全身の筋力を鍛え直し、外食中心の食生活を改めてブロッコリーなど体に良い食材を使って自炊するようになった。体の切れとともに持ち味の粘り強い柔道を取り戻した。

 今月のGSデュッセルドルフ大会は初戦の2回戦で敗退。リオデジャネイロ五輪でも緊張から足が動かず準々決勝で敗れただけに「五輪は自分との闘い」と自覚する。「負けをどう次に生かすか真価が問われる。今回の負けを生かして本番で勝てばいい」。リオの負けから再出発した永瀬の集大成を飾るにふさわしい、残り5カ月間の闘い。最後の試練も乗り越え、今度こそ金メダルをつかみ取る。(末継智章)

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