ソフトバンク公式チア随一の不思議キャラ 球団の担当者も驚く志願で「二刀流」に

西日本スポーツ

 ソフトバンク公式ダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」2020年度メンバー20人の活動が始まった。応募者約100人の中からオーディションを勝ち上がった個性派ぞろい。今季で4年目のNOAは、ハニーズの中心メンバーでありつつ、ソフトバンクが運営する「ハニーズダンススクール」講師も務める二刀流だ。

 小学3年時、地元福岡で、母にダンススクールへ連れて行かれた。「イヤイヤ行きました」と苦笑する。「みんな知らなくて、自分ができないことをみんなできていて、何だこれ…と思ってました」。かなりの人見知り、足も遅く、ボールを思い切り投げようとすれば目の前にたたきつけてしまう運動オンチ。ところがなぜか、ダンスだけは上達が早かった。

 それまで習っていたピアノは「先生が怖かった」から嫌いになってしまい、ダンスを始めるとともにやめた。ダンススクールには元ハニーズのメンバーがいた。レッスンは名指しでポイントを指摘するスタイル。厳しくもあったが「分かりやすい」とふに落ちた。

 当時、同じダンスのチームを組んで活動していたNANA、MAYUMI、SHOKOと後にハニーズでも顔をそろえることになる。メンバー入り後も、グループに分かれて練習しているときに、不思議と周りのメンバーから聞かれて、教えることも多かった。

 球団は技術、人間性などの適性を見ながら「ハニーズダンススクール」講師の打診をメンバーにすることがある。そこで「興味あります」と志願したのがNOAだった。どこかつかみどころのない、フワフワした不思議な雰囲気の持ち主。だから球団の担当者も、はっきりした意思表示に驚いた。ハニーズ2年目の初め、3カ月の研修を受け、球団から認定。そして昨年10月から週1回、小学生対象の初級者向け「スターター」クラスのレッスンを受け持っている。

 教える動機は、ひとえに「ダンスが好きだから」と言う。「伝えることはそんなに得意ではないんですけど、子どもにも分かりやすくなるように。例えば動きを覚えてもらうとき、名前と一緒に擬音語でイメージも伝えるとかですね」。それから、自分がハニーズOGの指導を受けた当時の体験をもとに「名前を覚えて呼んで、それぞれに声を掛けるように意識しています」と言う。

 教えることで気づかされることもある。ふと生徒に聞かれた。「何でこっちが『かみて』で、こっちが『しもて』って言うんですか?」。観客側から右が上手、左が下手なのだが、由来まで説明できず、ハッとさせられることもしばしば。それで、当たり前に思っていることを調べる癖がついた。そうやって教える側としての素養も身につけている。

 「子どもたちが、できなかったことができるようになったときが一番ですね」。小学生に慕われて囲まれるNOA先生は、パフォーマーとしても自身の「できなかったこと」に目を向ける。過去3年でテレビ出演の機会が1度。トークのマイペースぶりが課題なのだとか。「テレビのお仕事の経験も積めるように頑張っていきたい。やる気と根性は負けません」と、脱皮を図っているところだ。

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