開幕ローテ当確、39歳の和田毅がズバズバ5K 登板2日前「これかな」で驚きの球速アップ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オープン戦 ソフトバンク8-1ヤクルト(4日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクのチーム最年長左腕が有言実行の快投だ。オープン戦初登板の和田毅投手(39)が先発で4回1失点5奪三振。無観客試合でも「やるべきことをしっかりと」と話していた通り、3年ぶりの開幕ローテ入りへ結果を残してみせた。3番手で登板した新外国人のムーアも2回2/3を無失点。エース千賀、高橋礼の調整が遅れている中、左腕二枚が開幕ローテに入る可能性が高まってきた。

 好不調のバロメーターである直球がさえ渡った。オープン戦初登板の和田が力でヤクルト打線をねじ伏せる。初回1死。3度のトリプルスリーを達成している山田哲から、外角高めへのこの日最速となる141キロで空振り三振を奪った。直後、塩見にソロを許したものの、4番雄平には内角への139キロで攻め込む。ペイペイドームに乾いたミット音を響かせ、空振り三振に仕留めた。

 「ようやく真っすぐの感じが良くなった。2月からずっと悩んできたけど、2日ぐらい前から良かったので、対打者で表現してどうなるかと思っていた。もう少し、スピードとコントロールを上げていきたい」

 納得まではいかずとも状態は上向き、登板後も前向きな言葉が増えた。4回まで毎回の5奪三振で、そのうち四つは勝負球に直球をチョイス。3回1死一、二塁のピンチも、1打席目で本塁打を食らわされた塩見にチェンジアップを打たせ併殺打で切り抜けた。力と技を見せつけたベテランは、4回61球で3安打1失点と上々の結果を示した。

 前回登板した2月25日のロッテ戦での直球は130キロ台中盤。空振りを奪えず、ファーストストライクを痛打される場面もあった。「腕だけで投げている感じで、投げていて力が伝わらないと。(下半身と上半身の)連動ができていないので(フォームを)見つめ直した」。工藤監督からも軸足の使い方についてアドバイスを受けると、今月2日の投手練習中に「これかな」という手応えを得た。

 課題克服の糸口を見つけ、今回は球速、球威ともに増した。今春の実戦3試合で計9回2失点のベテランについて、工藤監督も「結果を残している以上は、そういう方向でしっかり考えていく」と3年ぶりの開幕ローテ入りへ高く評価。順当にいけば、開幕2カード目のオリックス3連戦に向かうことになる。

 「一年間、ローテーションを守ることが目標。スタートで選んでもらえないとそれも変わってしまう」

 昨季は左肩の故障を乗り越えてマウンドに帰ってきた左腕は、シーズンを通し役目を全うすることを「完全復活」と定義する。そのスタートラインに向け、着実な歩みでピークを合わせていく。 (鎌田真一郎)

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