【Fの推し増し】「博多の白い恋人」運上よ、HKTの新しい扉を開け

西日本スポーツ 古川 泰裕

大抜擢に耳まで真っ赤

 HKT48にとって約1年ぶりとなる13枚目シングルのリリースが発表された。指原莉乃朝長美桜田中菜津美ら功労者の相次ぐ卒業後、初めてのシングル。表題曲を歌う選抜メンバーのセンターとして白羽の矢が立ったのはチームKⅣ所属、4期生の運上弘菜(21)。グループきっての「正統派」として躍進中の、めんこい道産子娘。耳まで真っ赤にしながら「ファンの皆さんに感謝の気持ちが大きかった」と大抜てきへの思いを吐露した後、遠く離れた北の地から見守る家族に朗報を届けたかどうかを問われると「すごく…喜んでくれました」と声を震わせた。

 憧れの指原と同じグループで活動するため、福博の地を選んだ。透けるような真っ白な肌と抜群の透明感は、真夏の炎天下でも涼しげに見えるほど。人見知りでおとなしい一面もあるが、パフォーマンスでも手を抜かず、ステージを跳ね回る。2017年には3期生の先輩・荒巻美咲と、笑わないアイドルユニット「Fairy w!nk」を結成。AKB48グループのじゃんけん大会で優勝し、「天使はどこにいる?」でメジャーデビューした。

キッチンから動画配信

 デビュー当初から際だった存在感を見せていたわけではなかったが、日々の活動で着実に人気を広げ、劇場公演では当時の選抜メンバー以上に大きな声援を浴びるように。18年春には11枚目シングル「早送りカレンダー」で初めて選抜入りし、12枚目シングル「意志」でも2作連続で歌唱メンバーに名を連ねた。昨年夏から九州7県をめぐったコンサートツアーでは曲によってセンターを任せられることも増え、今年1月のコンサートでは3番手の立ち位置に。その存在感は増す一方だった。料理やお菓子作りも好きで、キッチンに立つ様子をたびたび動画で配信。村重杏奈も「推しメン」と公言し、自身が出演するYoutubeチャンネルで、「彼女にしたい神7」のセンターに選んでいる。

 その外見からは、予想もつかない毒舌も魅力だ。18年、テレビの冠番組をきっかけにお笑いに挑戦した際は、同期の小田彩加と「きゅうりじゅーす」というコンビを結成。死後の世界を強引に前向きに捉えるという設定のコントで、自身が地獄に落ちた理由を「カッとなってグッとやっちゃった」と明かすという猟奇的なネタを披露し、プロの作家さえもうならせた。

 今年1月、田中美久のコンサートの前座を担った際も「(活動)9年目なのに後輩の前座かよ!」と嘆く村重を「クソすぎる」と一喝。まったく異なるキャラクターの先輩・村重とのコンビは、劇場やコンサートのステージを超えて人々を楽しませる可能性を秘めている。

 北海道の食品加工会社「江戸屋」のCMにも出演するなど、愛する地元にも活躍の幅を広げている運上。はるばる北国からやってきた「博多の白い恋人」。HKTの歴史に新たな1ページを刻んでほしい。(古川泰裕)

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